2019 Fiscal Year Research-status Report
A comparative study of the concept of "compassion" in animal ethics among contemporary Western European sphere and Japanese philosophy after the 20th century
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17K02199
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Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
鬼頭 葉子 長野工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (00756554)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 倫理学 / 動物倫理 / 宗教哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題である「動物倫理と憐み概念との関わり」を解明するため、以下の著作・論文・学会発表を実施した。今年度は動物倫理の状況についてのみならず、「憐み」あるいは「共感」概念についての思想的背景についての研究を多角的にすすめることができた。研究実績は以下の通りである。鬼頭葉子: 個人から社会へ ― M. スロートにおける共感と社会正義の関わり ―,『長野工業高等専門学校紀要』(長野工業高等専門学校)第53号, §1-8, pp.1~8, (2019.6), 鬼頭葉子: 感情(emotion)からアプローチする動物倫理の可能性-フェミニズム、徳倫理学の限界と展開- (ワークショップ『動物倫理の可能性』), 2019年度日本倫理学会第70回学術大会(山口大学),(2019年10月), 鬼頭葉子:感情と政治 ―共感概念の解明を手掛かりに―,関西哲学会第72回学術大会(同志社大学), (2019年10月),鬼頭葉子: 動物に関する哲学・倫理学の現状および神学の可能性,「エコロジカル聖書解釈」研究会講演(関西学院大学),(2020.2)鬼頭葉子:『人間知性研究』におけるヒュームの宗教論 ―奇蹟および摂理に関する論考を中心に―,『宗教と倫理』(宗教倫理学会)第19号, 51-67頁,(2019.12), 鬼頭葉子: 感情(emotion)からアプローチする動物倫理の可能性-フェミニズム、徳倫理学の限界と展開-, 『豊田工業大学ディスカッションペーパー』第19号,15-27頁,(2020.1)鬼頭葉子: 田辺元『キリスト教の辯證』における終末論と社会的実践の連関についての考察,『宗教哲学研究』(宗教哲学会)第37号, 82-95頁,(2020.3)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
以下の業績は、当初の計画にはなかったが、連携研究者および外部の研究会より依頼がありったため実施し、より研究を進展させることができたため。 鬼頭葉子: 感情(emotion)からアプローチする動物倫理の可能性-フェミニズム、徳倫理学の限界と展開- (ワークショップ『動物倫理の可能性』), 2019年度日本倫理学会第70回学術大会(山口大学),(2019年10月), 鬼頭葉子: 感情(emotion)からアプローチする動物倫理の可能性-フェミニズム、徳倫理学の限界と展開-, 『豊田工業大学ディスカッションペーパー』第19号,15-27頁,(2020.1)鬼頭葉子: 動物に関する哲学・倫理学の現状および神学の可能性「エコロジカル聖書解釈」研究会講演(関西学院大学),(2020.2)
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Strategy for Future Research Activity |
これまで通り、動物倫理に関する先端的研究を目指すとともに、動物倫理の背景となる、「憐れみ」や「共感」についての宗教哲学的研究を合わせて、バランスよく進めていきたいと考える。
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Causes of Carryover |
動物倫理研究のみならず、その背景にあたる宗教哲学研究の必要性が分かり、必要な書籍等を次年度に購入するため。
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Research Products
(7 results)