2022 Fiscal Year Annual Research Report
Zhang Xuecheng's Range of Vision on Chinese Bibliography
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17K02205
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40303903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 直樹 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (20449284)
竹元 規人 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80452704)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 章学誠 / 目録学 / 『文史通義』 / 清朝学術 / 中国学術史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近代以降の中国学術史に大きな影響を与えた、清の学者、章学誠について、目録学の観点から解明しようとするものであり、前年度に引き続き、清朝の学術の様相を解明すべく、章学誠の主著『文史通義』を目録学の観点から研究した。 本年度は、『文史通義』の訳注を主軸とし、以下の通り、成果の公開をおこなった。「『文史通義』内篇五訳注」、『東方学報』九七冊、二〇二二年一二月(2022年度)。これをもって、『文史通義』の訳注の作業は、すべて完了した。 本年度は、15回の研究会を、京都大学人文科学研究所において開催することができた。2022年度の夏までは、主として『文史通義』読解のための研究会をおこない、それ以降は、章学誠研究のための研究発表をおこなった。その開催方式は、ハイフレックスにての開催となった。研究集会自体は円滑に行うことができ、『文史通義』について、訳注作成を順調に進め、原稿を完成させることができた。 また、2022年7月31日(日)には、京都大学人文科学研究所にて、国際シンポジウム「近代日本・中国における章学誠研究熱の形成とそのインパクト―内藤湖南、胡適および20世紀中国学の諸相」を開催した。竹元規人が基調講演「戴震と章学誠と胡適――乾嘉への接続と学術史の文脈」 をおこない、古勝隆一が「余嘉錫の章学誠理解――継承と批判」と題した発表をおこなった。 さらに、2023年3月19日には、京都大学人文科学研究所にて、関連の国際ワークショップ「中国近代における経書の受容と変容」を開催することができた。発表者ならびに司会者は、陳佑真・竹元規人・邱惠芬・吉田勉・金培懿・藤井倫明・古勝隆一である。特に、台湾から金氏・邱氏を招いて直接議論することができたことは、大きな収穫であった。
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Research Products
(5 results)