2019 Fiscal Year Research-status Report
日米の新資料による日本仏教グローバル化過程の研究―鈴木大拙を事例として
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17K02238
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
守屋 友江 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30340847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 礼二 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (20445620)
吉永 進一 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90271600)
赤井 敏夫 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (00192873)
長尾 佳代子 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50342522)
末木 文美士 国際日本文化研究センター, 研究部, 名誉教授 (90114511)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 千崎如幻 / 南イリノイ大学図書館資料 / ケーラスマンション所蔵資料 / ハワイ大学図書館資料 / 禅研究協会資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.昨年度と同様、研究代表者、研究分担者、研究協力者が分担して調査を行った。国内では松ヶ岡文庫、平井家、海外では南イリノイ大学図書館、ヘゲラー・ケーラス・マンションで調査と収集を行った。
2.研究成果発表は次の通り。①2019年6月29日 鈴木大拙研究会(発表:マイカ・アワーバック、守屋友江)、②2019年7月26日 2019 IASIL International '“Who Sang behind the Hawk's Dance?” The Formation of Oriental Images in Yeats' Play'(発表:赤井敏夫)、③2019年8月4日 鈴木大拙研究会(発表:ブライアン・ヴィクトリア)、④2019年10月12日 2019 International Theosophical History Conference 'Tamijuro Kume and International Lodge Tokyo'(発表:赤井敏夫)、⑤2019年11月2日 オープンコート社資料報告研究会(発表:長尾佳代子)、⑥2019年11月28~29日 オーフス大学にて開催のSeminar on Japanese Buddhism in Europe(発表:守屋友江ほか)、⑦2019年12月21~22日 合同ワークショップ「近代仏教から新宗教、そしてその後」を、科研基盤(B)「新宗教史像の再構築」(18H00614)、(C)「雑誌メディアによる戦後日本の秘教運動の宗教史的研究」(JP17K02244)との共催で開催、⑧2020年3月20日 (公財)三菱財団人文科学助成金との共催によるワークショップ(発表:長尾佳代子、日沖直子、高瀬航平(日沖代読))
3.『Kotoba』、『文芸』、『群像』、『点と線』、『立命館言語文化研究』に合計5本の論文と、3冊の著書を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年9月、分担者の長尾佳代子が南イリノイ大学図書館とケーラスマンション所蔵のオープンコート社関係資料の調査と収集を行い、新資料を多く発見することができた。 2019年度に上記の8回の研究会の開催・参加によって成果を発表したほか、論文と著書を刊行することができた。 2019年度末の新型コロナウィルス感染拡大の影響により、計画していた調査を中止・短縮せざるを得なくなった。また、2020年3月21日に開催予定だった仏教史学会との共催ワークショップも、感染拡大を防止するため中止となった。そこでワークショップは急きょ、規模を縮小しつつオンラインにて、公益財団法人三菱財団人文科学助成金との共催で開催することとした。 このように、年度末、調査と成果報告のワークショップを実施する上で、想定外の支障が生じた。調査は縮小したが、それまでの国内外での調査で多くの資料を発見できており、研究が行えないほどの深刻な打撃にはなっていない。また成果報告は、オンライン開催に変更するなど臨機応変に対応することで、当日の議論と情報交換を有益に行えた。さらに、本プロジェクトの研究活動全体を通じて、国内外の研究者から新たな所蔵資料などの情報を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度末の新型コロナウィルス感染拡大の影響により、調査を中止・短縮せざるを得なかった。規模を縮小してオンラインのワークショップに切り替えたため(公益財団法人三菱財団人文科学助成金との共催)、予定通りできなかった分を、2020年度に実施する。 2020年度は、積み残しになった分の研究をさらに継承発展させていく予定である。国内外の資料所蔵先に赴いて調査を実施することがほぼ不可能だが、これまでに収集した資料が数多くあり、また2019年度末のオンラインワークショップの経験を活かして、適宜、オンライン研究会によってメンバー間で情報を共有するなど、可能な代替措置で研究活動を行う。また、これまで収集した資料のうち翻刻が終わっていない資料の作業を進めることと、目録を補充する作業も行っていく。
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Causes of Carryover |
2019年度末、新型コロナウィルス感染拡大のため、計画していた調査と成果発表のためのワークショップの開催が行えなかった。このため、次年度に実施できなかった分の調査を行うこととする。
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[Book] 日本思想史2020
Author(s)
末木 文美士
Total Pages
276
Publisher
岩波書店
ISBN
978-4004318217
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