2019 Fiscal Year Annual Research Report
German-Japanese Ideological Alliance
Project/Area Number |
17K02260
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
今野 元 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60444949)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 矢部貞治 / 大串兎代夫 / 南原繁 / 神川彦松 / 小野清一郎 / 安井郁 / 大東亜共栄圏 / 総力戦体制 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、矢部貞治・大串兎代夫関係の史料収集を続行し、その上で成果の文章化を進めたが、2つの口頭報告だけで、有益な討論を行うことができたとはいえ、なお刊行には至らなかった。もともと本科研の成果は、本来の最終年度であった令和2年度にドイツ語の学術誌 Vierteljahrshefte fuer Zeitgeschichte に投稿しつつ、ミュンヒェンの現代史研究所でドイツ語で講演するはずだった。ところがコロナ危機で、ドイツ渡航が困難になったので、講演は見通しはたっていない。令和元年度はまた、「戦時法研究会」に参加し、基礎法学、実定法学など、法学者からの刺戟を大いに得ることが出来た。この結果、本来の最終年度(令和2年度)を待たずに、基礎法学の新科研(基盤研究C)「法学上の日独同盟」に出願し、採択されたので、新科研に移行して研究を続行することになった。なお「戦時法研究会」では、令和2年度の秋に大串兎代夫についてより精緻な研究成果を口頭で報告したいと考えている。そしてその成果をドイツ語でVierteljahrshefte fuer Zeitgeschichteに投稿し、コロナ危機が過ぎたところで、さらに現代史研究所で講演を行いたいと考えている。こういった小さな報告、論文投稿を積み重ね、ゆくゆくは単著書の刊行につなげたいと考えているが、それはなお数年先のことにならざるをえないと思われる。
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