2019 Fiscal Year Annual Research Report
Puritan Theories of Toleration: Their History and Modern Appication
Project/Area Number |
17K02263
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
森本 あんり 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10317349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 淳 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (70201944)
竹澤 祐丈 京都大学, 経済学研究科, 准教授 (60362571)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 寛容 / ピューリタニズム / カトリシズム / イングランド / アメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究事業最終年度にあたる本年は、「日本ピューリタニズム学会」の第14回年次大会を6月8日に聖学院大学において開催し、「カトリシズムとピューリタニズムの対話」という主題を掲げたシンポジウムにおいて、3名の発表者を招いて討論と意見交換を行い、異なった宗教間の寛容について知見を得た。その成果は、2020年3月に発行された学会誌にて公開された。 研究代表者の森本は、10月にはイェール大学において開催されたジョナサン・エドワーズ国際大会に出席し、"The Passions and the Interests: An Edwardsean Understanding of Populism"という題の招待講演を行い、18世紀ピューリタニズムの視角から現代の政治世界を覆うポピュリズムを批判的に論じた。これも2020年中には公刊され、エドワーズ学会を通して国際的なピューリタニズム研究に発信される予定である。 研究分担者の岩井は、歴史教育論と17世紀イングランド史を継続的に研究しており、前者では『日本歴史学協会年報』34号と『学術の動向』24巻に論文が掲載されたほか、国際的な歴史教育学会(2019年8月6日)で発表した。後者では、『静岡大学人文論集』70号の1にピューリタン革命に関する論文を発表した。 研究分担者の竹澤は、上記ピューリタニズム研究会でカトリックの寛容思想との比較を論ずるためのシンポジウムを企画し開催した。また、森本あんり『異端の時代』(岩波書店)の合評会を企画し、現代における寛容のあり方などへの理解を深めた。さらにスコットランド啓蒙思想における宗教の位置づけなどをめぐって、日本ピューリタニズム学会関西研究会を企画し開催した。
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Research Products
(14 results)