2022 Fiscal Year Annual Research Report
Critique of the School in Post-'68 French Thought
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17K02273
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
廣瀬 純 龍谷大学, 経営学部, 教授 (70388156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 嘉幸 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (90420075)
上尾 真道 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD) (00588048)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ルイ・アルチュセール / ミシェル・フーコー / フェリックス・ガタリ / エチエンヌ・バリバール / ジャック・ランシエール / アンヌ・ケリアン / ミシェル・トール / 学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にはルイ・アルチュセールとその周辺について、ミシェル・フーコーとその周辺について、フェリックス・ガタリとその周辺について、ジャック・ラカンとその周辺について、そして、パリ第8大学について、前年度までの研究成果を踏まえつつ、研究協力者たちへの新たな聞き取り調査、新たな資料収集などを行い、また、それらを通じて得られた成果をまとめる作業を開始した。とりわけ、アルチュセールとその周辺(アルチュセールに指導を受けた者たち)に関しては、研究協力者であるミシェル・トール氏への聞き取り調査とトール氏から提供された諸資料の精査を通じて、「学校」を「イデオロギー国家装置」として論じるアルチュセールの有名なテクストの成立の経緯について、また、「イデオロギー国家装置」という概念の形成過程などについて、これまで知られてこなかった様々な事実を発見することできた。そうした発見については、本研究全体の成果を公表する目的で最終年度より日本語及びフランス語にて執筆を開始した著作物でも明示する予定である。同著作物の刊行に先立って、本研究の成果の一部としてすでに研究協力者(エチエンヌ・バリバール氏、ジャック・ランシエール氏、アンヌ・ケリアン氏、ロジェ・エスタブレ氏、クリスチャン・ボドロー氏)への聞き取りを書き起こしたフランス語のテクストをウェブ上で公開している(バリバール氏、ランシエール氏へのインタヴューについては同じウェブサイトでスペイン語版も公開しており、ケリアン氏へのインタヴューも現在スペイン語に翻訳中である)。
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Research Products
(10 results)