2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Comprehensive Study for the Reconstruction of Aesthetics in the Age of Posthumanism
Project/Area Number |
17K02306
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
門林 岳史 関西大学, 文学部, 准教授 (60396835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠木 涼 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (00536831) [Withdrawn]
唄 邦弘 京都精華大学, 芸術学部, 講師 (30792329)
岡本 源太 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (50647477)
松谷 容作 國學院大學, 文学部, 准教授 (60628478)
増田 展大 立命館大学, 映像学部, 講師 (70726364)
大貫 菜穂 京都造形芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (20817944)
福田 安佐子 国際ファッション専門職大学, 大阪ファッションクリエイション・ビジネス学科, 助教 (50848835)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ポストヒューマン / 人文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画では2018年度開催を予定していた国際的な学術会議を、基調講演者ロージ・ブライドッティ氏(ユトレヒト大学、オランダ)とのスケジュール調整など準備状況を鑑みて、2019年度に実施した。会議は「Posthumanities in Asia: Theories and Practices」と題し、2019年6月8、9日に関西大学梅田キャンパスで開催した。本会議では上記のブライドッティ氏の基調講演に加えて、毛利嘉孝氏(東京藝術大学)、アネケ・スメリク氏(ナイメーヘン・ラドバウド大学、オランダ)による講演が開催された。また、会議開催にあたって研究発表を広く国際的に募集し、30本の応募のうち、25本の発表を7つのセッションに分けて実施した。全般的に、ポストヒューマニズムの問題を、現代において人文学が抱える制度的・理論的な問題(ポストヒューマニティーズ)に接続し、それをアジアから問い直すことの意義が活発に討議され、大変に実りのある国際的な学術会議になった。なお、本会議には11ヶ国からの参加者があり、本科研費の研究分担者からは大貫菜穂、唄邦弘がそれぞれ身体改変におけるポストヒューマニズム、バタイユと唯物論というテーマで発表した。本会議の実施にあたっては本科研費に加えて、関西大学国際部の国際シンポジウム助成金(約43万円)の助成を受けた。 以上の国際会議開催が本年度の最大の成果であるが、それ以外にも今年度には国際美学会(於ベオグラード)で研究分担者の福田安佐子、唄邦弘、松谷容作が発表するなど、本科研費の3年間の研究成果を国際的な人文学研究、とりわけ芸術学の領域で発信することができ、最終年度にふさわしい成果を遂げた。
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Research Products
(21 results)