2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on Hospital Art and Code in Japan
Project/Area Number |
17K02363
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
一鍬田 徹 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (10263659)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ホスピタルアート |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は,前年度に立ち上げたホスピタルアートに関するホームページを中心に情報発信を行った。ここでは,関連する研究者自身の論文・作品に関する情報や,大学でのホスピタルアートに係る学生授業作品の情報を,随時,追加掲載し,発信した。また,これまで新型コロナウイルス感染症により十分に行えなかった医療機関の視察について,感染状況が落ち着きを見せるようになったことから,2023年1月に,東海地区(名古屋市立大学医学部附属東部医療センターほか)や,北陸地区(富山県リハビリテーション病院・こども支援センターほか)への実地調査を行った。視察にあたっては,関係するアーティストへのコンタクト及び各医療機関の担当者への事前のアポイントメントを取った上で,施設見学及び関係者への聞き取りを行った。 更に,論文「教員養成における彫刻・立体造形分野の実践的研究-パブリックアートに関する題材及び素材に着目して-」(広島大学大学院人間社会科学研究科附属教育実践総合センター『学校教育実践学研究代29巻』)を執筆(共著)し,その中で,ホスピタルアートをテーマとした大学での授業(彫刻表現演習)で制作された学生作品(ホスピタルアートに係るマケット制作)に対する考察を述べた。 平成29年度に開始した本研究は,コロナ等による3度の補助期間延長を経て,令和4年度で終了となったが,研究期間全体を通じた主な成果として,文献調査によるデータ収集・整理,医療機関への実地調査や研究者へのインタヴュー等を踏まえた,論文2本(うち1本は査読付学会誌「美術教育学研究」(大学美術教育学会)),ホームページによる情報発信,自身による作品試作等が挙げられる。幸い令和5年度からも,基盤研究(C)において,新たな研究テーマ「ホスピタルアートとしての彫刻・立体造形作品の可能性と課題に関する研究」が採択されたので,引き続き研究に取り組んでいきたい。
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Research Products
(2 results)