2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Practical research of installation art works using of the thought eastern classical gardens
Project/Area Number |
17K02367
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Research Institution | Kanazawa College of Art |
Principal Investigator |
高橋 治希 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (10464554)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 園林 / インスタレーション / 徳化窯 / 出石焼 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は本来昨年度に研究を終える予定であったが、昨年度途中に研究の発展的な取り組みを行う機会が得られたため、研究期間を1年延長し本年度は研究の最終的な取りまとめを行なった。活動内容は、①実践研究作品の記録作成、②資料整理、③webでの発表に向けた報告書の作成を中心に、あらためて兵庫県出石に伺い、現地の関係者への聞き取り調査などから明治期から大正期にかけての貼り花技法の手法の多様性について、時間軸に沿った整理のための活動も行った。さらに本研究で得た技術的成果を昨年度に引き続き、金沢21世紀美術館をはじめ金沢市内の施設等でワークショップ形式で実施した。①の記録作成は360度カメラによる写真撮影に加え、4Kカメラによる高画質記録と編集を行うことで、作品『園林』の世界観を出来るだけその回遊式の鑑賞方法で追体験する手法での記録に取り組んだ。②の資料整理は特に中国徳化練花技法の映像データの資料を編集、整理することで、問い合わせが比較的ある中国の緻密な表現技法の説明形態を整えた。③の報告書の作成は、本研究が2014年から2017年にかけて行われた「日本・中国のインスタレーション作品に見られる東洋古典園林的要素に関する実証的研究」の発展的な作品制作研究を中心としたものであることを顧みて、その報告書の抜粋を行いながら、あらたな技法や制作の方法を加筆した形で作成した。本報告書は今後研究者のホームページ等を通じて広く発信する予定である。
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