2019 Fiscal Year Research-status Report
21世紀情報処理技術による音楽の表現拡張モデルと創作環境との相互関係の研究
Project/Area Number |
17K02377
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Research Institution | Toho Gakuen School of Music |
Principal Investigator |
金子 仁美 桐朋学園大学, 音楽学部, 教授 (00408949)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 情報処理 / 音楽 / ミクスト |
Outline of Annual Research Achievements |
情報処理技術が、アカデミックな音楽創作の領域でどのような役割を担い、どのような成果を上げているか、を教育機関での実践を通して研究した。パリ第8大学を中心として学部生から博士課程の学生までを対象に、音楽学習歴の有無を問わず作品制作を行った。学習歴の無い人への教育方法は、従来の音楽教育とは異なるアプローチが必要で、実際に学生指導を行い、並行して自ら作品制作を実施することにより、これらのプロセスで情報処理技術が大きく寄与していることを明らかにした。また、北パリ人間科学館とスペイン文化会館でのパリ第8大学主催演奏会などで成果発表を行なった。他方、フランス国立音響音楽研究所では、作曲支援システムOpenMusicと楽譜追従システムAntescofoの開発状況を調査し、実験を行なった。これらを公開するために、北パリ人間科学館とパリ国際学生都市にて企画講演とデモンストレーションを、スタジオにて音収録を予定していたが、12月からのフランスの大型ストライキ、それに続く新型コロナウィルス感染拡大によるロックダウンにより、これらの企画は延期、中止となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
12月から2月まで続いたフランスにおける大型ストライキ、その後の新型コロナウィルスの感染拡大により、研究のための諸機関に赴くことが出来なくなった。その影響により研究計画が停滞した。また、2020年度末の研究成果発表などほぼ全てが中止(延期)になった。
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Strategy for Future Research Activity |
オンラインを使った研究を遂行する。また、講演、演奏などによる催しは再度企画をし直す。しかし、実際に実行できるかは不透明な状況にある。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大により、年度末の企画が複数延期となったため。今年度、再度企画を予定するが実施できるかは未定。
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Research Products
(1 results)