2017 Fiscal Year Research-status Report
Building a method of academic research on the Japanese avant-garde films that integrates discovery, restoration, preservation and reproduction
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17K02384
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
平澤 剛 明治学院大学, 文学部, 研究員 (00573792)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 映画論 / 前衛芸術史 / フィルムアーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国際的な再評価が高まっている1950 年代後半から70 年代前半における日本前衛映画を対象に、新たな作家や作品の発掘、デジタル化を含めたネガ・ポジの修復、オリジナル・複製素材の保存、上映環境の再制作といった実践的な作業を通じたアーカイブ的な研究の新しい方法論の構築を目的とする。これによって既存の作家・作品研究、あるいは技術的アーカイブ論にとどまらず、劣化や散逸などによって危機的な状態にある研究対象の保護とその研究の一体化を目指す。 初年度は、「エクスパンデッド・シネマ再考展」(東京都写真美術館)の監修、「Beyond the Frame」(第10回恵比寿映像祭)、"Japanese Expanded Cinema Screenings"(Light Box Film Center, Philadelphia-USA) のプログラムなどを通じて、関連作家や作品の歴史的な検証や紹介を進めるとともに、作品の修復、保存を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内外における映画、映像文化機関、美術館と日本の前衛映画の特集上映、展覧会を共同するなかで、映画史的な分析や国際的な比較を行うとともに、関連作品や資料の発掘、修復、保存を具体的に進行することができた。またこうした作業を通じて、国際的なネットワークを強化することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
日本、アメリカ、レバノンで関連のワークショップ、シンポジウム、特集上映、展示を開催する。また継続して、作品の発掘、修復、保存を行う。
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Research Products
(8 results)