2020 Fiscal Year Annual Research Report
Construction for a research base about body representations of Japanese avant-garde theater in the 1960s
Project/Area Number |
17K02385
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
樋口 良澄 関東学院大学, 復興・減災・復興学研究所, 客員研究員 (30796157)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 現代演劇 / 身体表象 / 前衛芸術 / デジタル・アーカイヴ / メディア / 1960年代 / 唐十郎 / 土方巽 |
Outline of Annual Research Achievements |
明治大学唐十郎アーカイヴの保有演劇資料を、研究者、一般に向けて公開するため、データベースを作成した。本データベースは状況劇場、唐組を中心とした、1960年代から現在に至る現代演劇研究の基礎的な拠点となるものである。慶應義塾大学アート・センター、早稲田大学演劇博物館など関係諸機関をリサーチし、デジタル・メディアの特性を生かした、歴史と創造に関わるアーカイヴを構築した。 この研究過程、制作過程によって生まれた成果を社会に還元するため、2021年3月12日に明治大学唐十郎アーカイヴ/慶應義塾大学アート・センター共催公開シンポジウム「映像と演劇アーカイヴ-ー記録は現場に拮抗するか」を企画・実施した。コロナ・ウイルス蔓延状況のため、やむなくリモートでの開催となったが、記録は2021年6月に配信・公開予定である。出席は伊藤真紀(明治大学唐十郎アーカイヴ)、久保仁志(慶應義塾大学アート・センター)、手塚一郎(ビデオ・インフォメーション・センター)、久保井研(劇団唐組)で、樋口が司会を務めた。 コロナ禍の中で、映像記録とその配信が舞台芸術の実践において問題になる中、デジタル・アーカイヴの有効性と限界や研究への新たな活用について、1960年代からの歴史を踏まえ議論された。今後の演劇研究に有効な達成を得た。
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