2018 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病患者に対するバレエレッスンとその応用に関する調査研究
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17K02402
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Research Institution | Showa College of Music |
Principal Investigator |
小山 久美 昭和音楽大学短期大学部, その他部局等, 教授 (70525104)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | パーキンソン / ダンス / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に則り、English National BalletによるDance for Parkinson の実施状況を調査するため、イギリスで開催されたAdvanced PD Courseを受講した。Dance for Parkinson では、一つの手法として、プロダンサーのレパートリーを活用したレッスン内容を組み立てるが、私自身がダンサーであった頃のレパートリーと共通する作品を例とした具体的な説明を受け、非常に興味深く、また実践に向けて大変有益であった。バレエ以外のジャンルのダンス指導者たちとの交流にも刺激を受け、あらたな知見の獲得と発想の拡張につながった。 その他にもイギリスにおいて、認知症患者のためのダンスプログラムに関する調査を行い、長年同様のプログラムに取り組んでいる指導者から、実践的な手法に関する情報を得ることができた。特に、音楽と小道具を使う点に特徴があり、さらに対象者にどのように接するべきか、事前に収集するべき情報や言葉遣いなどの留意点等、経験に基づく貴重な意見を収集し、パーキンソン病患者を対象にしたダンスプログラムから、より広く高齢者へ向けたプログラムを検討する上で有意義な調査となった。 また、アジア初の世界パーキンソン病学会が2019年に京都で開催されるにあたり、Dance for Parkinson の関係者も多く来日し関連プログラムを実施するため、今後の研究展開の拡大を図りながら準備を進めた。さらに、日本人パーキンソン病患者に向けたバレエを活用した試行プログラムの作成に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に沿って海外調査が順調に行われており、現地では専門的知識と経験が非常に豊富な指導者たちの意見を聞き、具体的な手法と実践の現場を調査することができている。特にプロフェッショナルなバレエ団でダンサーならびに指導者として培ってきた知識は、彼らと共有できるものであり、相互理解を深めるとともに貴重な協力関係を築くことができた点は評価できる。さらに、本研究に興味を持つ関係者も多く、成果が社会に還元されることに期待が寄せられている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度には、日本で初めて開催される世界パーキンソン病学会があり、この機会を有効に活用した情報収集や、関係者との意見交換を行う予定である。さらに、海外団体と協力して、学会関連プログラムを実施するほか、パーキンソン病患者団体等との交流を図るなど、実践を見据えた研究展開を予定している。これまでの解析をもとに、日本におけるパーキンソン病患者のためのダンスプログラムにおける有効な手法と現場とのマッチングに関する調査研究を進め、国内での実施に向けた具体的な提言を目指す。
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Causes of Carryover |
(理由)前年度からの差額に加え、渡航費に差額が生じたため。 (使用計画)学会関連プログラム等の実施に充当する。
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