2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research on ballet lessons for people with Parkinson's disease and its implementation
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17K02402
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Research Institution | Showa College of Music |
Principal Investigator |
小山 久美 昭和音楽大学短期大学部, その他部局等, 教授 (70525104)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | パーキンソン / ダンス / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では、これまでの海外調査や研究の成果を総括し、パーキンソン病患者に対するバレエレッスンの具体的な手法をまとめたうえ、数回に及ぶ実践を試行し、成果を社会に還元するために必要な準備を整えることができた。 2019年6月に日本で初めての世界パーキンソン病学会が京都で開催されたことは、本研究にとって千載一遇の機会となった。Dance for PDの関係者も世界じゅうから多く集まり、学会期間中には様々なデモクラスが開かれ、さらに各国の指導者たちと直接意見交換する貴重な機会に恵まれた。なかでも、Dance for PDの創設メンバーの一人であるMr. Leventhalには、本研究で構築したPD患者に向けたレッスンプログラムについて具体的なアドバイスを授かると同時に、高い評価を頂戴することができた。 さらに、Dance for PDの概念を取り入れた別組織であるDance Wellの本拠地であるイタリア、バッサーノデルグラッパを訪問し、パーキンソン病だけでなく「癌患者」「視覚障害者」のためのダンスクラスを視察し、プログラムの発展と充実に向けて考察を深めることができた。 これらの調査結果を受けて、全国パーキンソン病友の会と提携し、数回にわたりPD患者の人々を含めたプラグラム試行に取り組んだ。その結果、受講した患者たちからは今後に向けて継続を求める声が大きく寄せられ、さらに医療関係者からも実施依頼を受けるにいたり、今後本研究の成果を具体的な実践活動により社会に還元する道筋を明確に築き上げることができた。また、本研究において構築した最終的なレッスンプログラムについては、DVDに記録映像として保存した。
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