2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research of "Watakushi shosetsu" in Japan: Investigation of "Watakushi sei" and the Comparative Perspectives on "Self-narrative" Literature
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17K02464
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
梅澤 亜由美 大正大学, 文学部, 教授 (00710427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 志門 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (00726424)
小林 洋介 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (00757297)
河野 龍也 実践女子大学, 文学部, 教授 (20511827)
大原 祐治 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40554184)
小嶋 洋輔 名桜大学, 国際学部, 上級准教授 (50571618)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 日本近現代文学 / 私小説 / 自己語り / 自伝的小説 / 日記 / 東アジア / 作家イメージ / 計量的分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、5月12日、12月22日に研究会、8月17日に国際シンポジウムを開催した。また、研究成果公表のためのWEBサイトの公開を行った。具体的な成果は以下である。 ①初年度より継続して各自が行っているデータの抽出、一覧表の作成をもとに〈内在的サイン〉〈外在的サイン〉をもとにした〈私小説性〉についての分析を行った。5月の研究会では中上健次(山崎和)、横光利一(小林洋介)、12月の研究会では島崎藤村(岡英理奈)、芥川龍之介(小澤純)についての研究発表が行われた。 ②国際シンポジウムの開催。中国、台湾、韓国の研究協力者を招き、2019年8月17日、大正大学にて国際シンポジウム「東アジアの〈自己語り〉文学から考える「私小説」」を開催した。第1部では、李漢正(韓国:祥明大)「在日文学の「私小説性」と韓国」、周硯舒(中国:内蒙古大)「中国における日本私小説の翻訳と受容」、張文薫(台湾:台湾大)「台湾同性愛文学と「私小説」」、姜宇源庸(韓国:CATHOLIC関東大)「韓国女性作家の自伝小説―キム・ヒョンギョンの『歳月』から見る「自己語り」という儀式―」の研究発表が行われた。第2部では、ディスカッサントとして日比嘉高(名古屋大)、梅澤亜由美(大正大)が加わり、「東アジアの〈自己語り〉文学から考える「私小説」」として全体討論を行った。これらの研究によって、西欧の〈自己語り〉文学との比較など新たな課題を得ることで、2020年度科研費研究「〈私小説性〉の計量的分析と国際比較による〈自己語り〉文学の発展的研究」に繋げることができた。 ③研究成果【データ篇】公開のための作業として、これまで集積してきたデータを公表するため、WEBサイト「「私」から考える文学史の会」(https://watakushikara.wordpress.com/)を立ち上げた。当サイトでは、研究会の記録なども公開している。
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Research Products
(17 results)