• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

日英同盟期の外交と日本文学及び文化に関する基礎研究1880s-1920s

Research Project

Project/Area Number 17K02483
Research InstitutionSeinan Gakuin University

Principal Investigator

西村 将洋  西南学院大学, 国際文化学部, 教授 (70454923)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords日英同盟期 / ジャポニスム / オリエンタリズム / 外交
Outline of Annual Research Achievements

2017年度は、本研究のなかでも重要な基礎となるデータベースを作成する期間として位置づけ、具体的には以下の活動を行った。
1)データベースの作成:本研究の対象期間を、①条約改正期(1880-90年代)、②日英同盟成立期(1900年代)、③第一次大戦前後(1910-20年代)の3期に分類し、それぞれの時期に渡英した日本の知識人に関する資料収集を行った。また明治期の総合雑誌や文学雑誌を対象として、日英間の異文化交流と日本イメージの形成という観点から、総目次を調査して文献リストを作成し、適宜現物資料の確認作業を行った。この調査結果に基づいて、本研究の基礎となるデータベースを作成した。このデータベースは本研究の基底部を形成するものであり、今後も引き続きデータを集積していく予定である。
2)先行研究の再検討:日英関係史という観点から、日本語と英語の書籍や論文を収集し、先行研究を体系的に把握する作業を行った。特に、日英間の文化や外交に関する先行研究を収集した。その際、過去の事例に関する先行研究だけでなく、近年の文化政策に関する研究にも注目し、現代的な問題意識を確保しながら、本研究の射程がより深まるように試みた。
3)理論的な考察:資料の分析を行う際の理論的な枠組みを明確にするために、オリエンタリズムやジャポニスムに関する文献を収集して理論的な再検討を行った。具体的には、エドワード・サイード『オリエンタリズム』を精読しながら、サイードに対する複数の批判を検証する作業を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

基礎的な資料収集や理論的な枠組みについての検討は予定通り進んでいるが、研究成果を公表するための作業が、当初の計画よりも遅れている。
また2017年度は勤務校で予定外の校務を複数担当することになったため、申請時に計画していた研究出張のための日程を確保することができなかった。そのため貴重資料に関する調査が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

全体の研究計画を再調整し、2017年度に実施できなかった計画を適時実施していく。その際、研究出張が予定通りに実施できない場合も想定して、専門研究機関へ資料貸借や文献複写を依頼することで、着実に本研究を進展させることができるように改善策を立てる。

Causes of Carryover

勤務校で予定外の校務を担当することになったため、当初計画していた研究出張を実施することができず、その結果「旅費」を使用することができなかった。その影響で「その他」の文献複写費も計画通りに使用することができなかった。
全体の研究計画を再調整し、2017年度に実施できなかった計画を適時実施していく。その際、研究出張が予定通りに実施できない場合も想定して、専門研究機関へ資料貸借や文献複写を依頼することで、着実に本研究を進展させることができるように、改善策を立てる。

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi