2022 Fiscal Year Annual Research Report
Representations of Masculinity in Works Featuring Female Characters Who Transcend Gender in Contemporary British and American Children's Literature
Project/Area Number |
17K02504
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷口 秀子 九州大学, 言語文化研究院, 特任研究者 (70179092)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジェンダー / 女性像 / 男性像 / ジェンダー越境 / 「男性性」 / フェミニズム童話 / ディズニーアニメ / 宮崎アニメ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「現代英米児童文学におけるジェンダーを超える女性像を提示する作品における男性表象」の研究期間全体を通じて、研究目的に従い、現代英米児童文学における、男性中心的なジェンダー規範からの女性登場人物の解放を試みる作品(アニメやマンガを含む)における男性像と「男性性」の表象を分析するとともに、比較対照のため、日本の作品の分析を行った。 本研究課題に関して、2022年度は以下のことを行った。(1)英米と日本のジェンダーにとらわれない女性像を含む児童文学作品や資料、関連文献などの収集を引き続き行った。(2)収集した作品の分析とデータベース化を継続し、ジェンダーにとらわれない女性像を提示する作品における男性表象や「男性性」に関する分析と理論的考察を進めた。(3)本研究課題の研究成果の一部に科学研究費研究課題「英米児童文学におけるポストフェミニズム時代のヒロイン像」の研究成果の一部を加え、口頭発表した。(「Moana における男性表象と「男性性」」)。なお、2023年にアメリカで開催される国際学会(IRSCL)において、本研究課題および「英米児童文学におけるポストフェミニズム時代のヒロイン像」の研究成果の一部を含む論考の口頭発表が決定した(査読あり)。(4)本研究課題の研究成果の一部と「英米児童文学におけるポストフェミニズム時代のヒロイン像」の研究成果の一部を含む論考を、論文として発表した。("The Empowerment of the Heroine and the Silence of the Mother in Spirited Away and Other Miyazaki Films") (5)一般市民向けの講演などを通して、本研究課題の成果を社会に還元した。(6)研究全体の総括を行い、本研究が明らかにしようとしている課題についての論考の執筆の準備に着手した。
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Remarks |
<書評> 1.「フレンテみえの絵本『みっち と きりー』」,『ムービング』(北九州市立男女共同参画センター・ムーブ), 第98号, p.11, 2022年. <市民向け講演> 1.「おとぎ話と絵本で学ぶジェンダー」,「筑後市男女共同参画推進事業講座」, 2023年. 2.「おとぎ話と絵本で学ぶジェンダー」, 「男女共同参画ぷちフェスタ 講演会」(筑紫野市男女共同推進センター), 2022年.
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Research Products
(3 results)