2019 Fiscal Year Annual Research Report
US Culture ( and Soft Power ) of the Cold War era and Turn-of-the-Century Cultural and Political Issues
Project/Area Number |
17K02535
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
村上 東 秋田大学, 教育文化学部, 非常勤講師 (80143072)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 悟視 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (40390405)
塚田 幸光 関西学院大学, 法学部, 教授 (40513908)
大田 信良 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90233139)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 冷戦期 / 合衆国 / ソフト・パワー / ナショナリズム / 文学史 |
Outline of Annual Research Achievements |
文化史、文学史の書き換えを目標とする研究であるため、主な対象である冷戦期のみならず、その前(つまり二十世紀前半)、そして冷戦期の後(主として対抗文化期)を精査することも重要で、過去6年間はその作業に尽力している。多角的に取り組んでいるので分野によっては残念ながら手間取っているが、おおむね順調に仕事を進めることができている。 平成28年度日本英文学会全国大会において実施したシンポジアム「メディア、帝国、19世紀アメリカ」は、世紀転換期から冷戦へと直結する文化の動きを把握する試みだが、その成果をまとめる論文集『メディアと帝国』の刊行は若干遅れ、令和2年度をとなった。他は順調で、平成29年度日本アメリカ文学会全国大会シンポジアム「対抗文化と伝統、対抗文化の伝統」は昨年『ヒッピー世代の先覚者たち――対抗文化とアメリカの伝統』(小鳥遊書房、編著は次の代表研究者となった中山)として刊行。令和元年度アメリカ文学会全国大会で、私たちが実施したシンポジアム「刻まれた断絶、忘れられた連続―プロレタリア期から冷戦を見直す」も二年以内の活字化が予定されている。 シンポジアムで問題提起を行い、問題意識を共有する他の研究者と論文集を出すという代表者、分担者四人で行う作業以外にも個人を中心とした取り組みがあり、大田を例に挙げれば、「はじめに――モダニティ論以降のポストモダニズム、あるいは、『大衆ユートピアの夢』を『ポスト冷戦』の現在において再考するために」『ヴァージニア・ウルフ研究』36 (2019)を活字化している。 村上の若年退職に伴い、令和2年度より代表研究者を中山に替え、基盤研究(C)「対抗文化期から遡行する冷戦期合州国表象文化(史)の研究」に引き継がれる。
|
Research Products
(7 results)