2020 Fiscal Year Research-status Report
現代社会における老い―ジョン・アップダイクと「老い」の表象
Project/Area Number |
17K02570
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
柏原 和子 関西外国語大学, 英語キャリア学部, 教授 (90330216)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ジョン・アップダイク / 老い / 死 / 世界観 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染対策のオンライン授業への対応に翻弄された1年であった。春期休暇に入ってようやく滞っていた研究に手を付けることができ、本研究の最後の締めくくりとなるジョン・アップダイクの最晩年の「老い」に関する論文を書き始めることができた。 渡米がかなわなかったため、資料収集ができず、手に入る二次資料で我慢せざるを得なかったのは非常に残念であった。また令和2年10月に予定されていたジョン・アップダイク学会の国際会議は1年延期されたため、昨年、完成させていた発表原稿は今秋の国際会議で発表するつもりでいたが、実施されるかどうかはまだ流動的である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大学の授業がほぼすべてオンライン授業となり、その対応に追われ続けた一年であった。慣れないオンライン授業の授業動画作成や課題の採点に追われ続け、研究のために時間を割くことはほとんどできなかった。さいわいもう一年、期間の延長が認められたので、つづけて本研究に取り組むことができ感謝している。
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Strategy for Future Research Activity |
春期休暇中に書き始めた論文がその後、完成したので、9月末に刊行予定の論集に投稿した。夏季休暇中に渡米が可能であれば、ハーバード大学にあるアップダイクのアーカイブへ資料収集に行き、間に合うようであれば、論文に修正を加えたいと思っている。 またこれもCOVID-19の日米両国での感染状況を勘案しての話であるが、10月にペンシルバニア州レディングで開催予定のジョン・アップダイク学会の国際会議に出席して口頭発表を行い、各国のアップダイク研究者たちと意見交換をするつもりである。
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Causes of Carryover |
COVID-19のため渡米がかなわず旅費として予定していたものが使用できなかったため。 次年度の旅費の一部として使用する予定である。
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