2017 Fiscal Year Research-status Report
Cultural Hemingway: The Politics of Cold War Culture
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17K02572
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
塚田 幸光 関西学院大学, 法学部, 教授 (40513908)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クロスメディア / アメリカ / 映画 / 表象文化 / 政治文化 / ヘミングウェイ / 冷戦 / 核 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、1編の論文、1冊の共著本、2件の海外報告を行った。『ヘミングウェイ研究』第18号に寄稿した論文「クロスメディア・ヘミングウェイ―ニューズリール、ギリシア・トルコ戦争、「スミルナの桟橋にて」―」では、第一次世界大戦の政治的「後産」、ギリシア・トルコ戦争期のクロスメディア的状況に関して、ニューズリール、ジャーナル、ヘミングウェイの短編小説を軸に文化と政治の交差を論じた。また、『路と異界の英語圏文学』(大阪教育図書)に寄稿した論文「イメージの異境―『パリ、テキサス』とアメリカ的風景の変容―」では、アメリカニズムと風景との関連、そしてその意味の変容を論じた。 学会報告としては、筑波アメリカ文学会主催の国際シンポジウムHemingway in the 21st Century: A Symposiumにおいて、 報告“Smyrna Revisited: Hemingway and Cross-Media in the 1920s”を行った。ギリシア・トルコ戦争と1920年代の政治文化に注目し、時代とメディアとの複層的な関係を論じた。また、ディエゴ・ポルタレス大学(サンチアゴ)で開催された国際学会Knowledge/Culture/Ecologies International Conferenceにも参加した。核の風景と映画にフォーカスするパネルCinema and Catastrophe: Re-thinking Nuclear and Landscapeにおいて、報告“Danchi, Emperor, Terrorism: Nuclear Landscape in the Japanese Films”を行った。1960年代、高度経済成長時代の日本における団地表象と天皇、核テロリズムの関連について論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
国際学会での報告や論文執筆に加え、現在進行中の単著『核シネマ』や『クロスメディア・ヘミングウェイ』、編著『メディアと帝国』と『映画のジェンダー/テクノロジー』の執筆も順調である。これらの書籍を2018年度中に出版し、成果としたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究として、単著『核シネマ』と『クロスメディア・ヘミングウェイ』、編著『メディアと帝国』と『映画のジェンダー/テクノロジー』の出版を予定している。また、国際学会での発表は、7月に国際ヘミングウェイ協会(パリ)、10月にフォークナー会議(ミズーリ)を行う。出版と国際学会のスケジュールが決まっているので、それを軸に研究を推進したい。
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Research Products
(6 results)