2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K02586
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
大森 晋輔 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (50599272)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ピエール・クロソウスキー / 神の死 / ニーチェ / キルケゴール / バタイユ / サド |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナの流行により研究を目的とした国内外の移動が完全にできなくなり、研究そのものの進捗も危ぶまれたが、幸いなことに2018年より編集に携わっていた編著『ピエール・クロソウスキーの現在 神学・共同体・イメージ』(水声社)が11月に無事に刊行された。 本書は、科研費の助成を得る形で2018年2月に行われたクロソウスキーシンポジウムの記録(論文7点)であると同時に、クロソウスキーに関する未訳の文献を多数翻訳し(クロソウスキーによる論攷5本、対談2本、クロソウスキーを論じた論攷3本)、詳細な年譜を付したものである。本研究課題に即した拙論や拙訳もこの論集に収録されている。ここ10年程の海外の研究動向を見据えつつ、それぞれの著者がそれぞれの関心や専門分野に関する見地から新たな読解を試みたもので、国内のクロソウスキー研究の発展と促進にとってきわめて重要な意義を持つものである。 本論集の刊行を機に、編集上の協力を得た研究者と共同でほぼ網羅的なクロソウスキーに関する文献リストを作成し、拙ホームページに掲載したことも記しておく。 https://drive.google.com/file/d/1RLCKMDGj1LTKobkwSWEA8_4is8meSJb4/view
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度に責任編集を行っていた論集の刊行を見たことは大きな成果といっていいが、コロナ禍のため学内の仕事が多忙となったことでまだ自分自身の研究課題に区切りをつけるには至っていない。2021年度にも継続して、本研究を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度まで研究期間を延長したことで、クロソウスキーのニーチェ論を、クロソウスキー自身の「神の死」への認識と結びつけて読解する作業を継続し、本研究課題に区切りを付ける見通しである。
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Causes of Carryover |
書籍購入やILL文献複写料金相殺サービスによる支出はあったものの、新型コロナ感染拡大の影響により、海外への出張はおろか、国内でも学会や研究会が次々と中止したりオンラインに移行したりしたため、旅費や謝金などの支出が皆無となった。次年度も状況はほぼ同様になると考えられるが、本研究課題の締めくくりとして次年度はいくつかの研究計画を立てており、そのための書籍購入や資料請求、所属学会の年会費などの費用を支出する予定である。
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Research Products
(2 results)