2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K02610
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
進藤 久乃 松山大学, 経営学部, 准教授 (40613922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊木 淳 尚美学園大学, 総合政策学部, その他 (90738618)
菊池 慶子 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (00609886)
MARIANNE SIMON・O 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70447457)
門間 広明 北海学園大学, 法学部, 准教授 (50507100)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 前衛 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、2020年3月17、18日に予定していた国際シンポジウム"Les avant-garde en question--postures et pratiques depuis les annees cinquante"(「アヴァンギャルドを考える──1950年代以降の形勢と実践」)の準備に専念していた。音声詩の専門家であるジャン=ピエール・ボビヨ氏、詩とメディアの関連に詳しいガエル・テヴァル氏、アール・ブリュットに精通したラファエル・ケニーグ氏を招聘予定だった。しかし新型コロナウィルス感染拡大の影響で、やむなくこのシンポジウムは延期となり、研究者同士が研究結果を発表し議論する場は次年度以降に持ち越されることになった。 一方で、研究代表者、研究分担者それぞれが担当する課題について遂行し、成果を発表した。研究代表者(進藤)は"Surrealisms 2019--The International Society for the Study of Surrealism"でアンドレ・ブルトンのフォトコラージュについて発表し、1950年代以降の同様の試みと比較する下地を準備した。研究分担者のマリアンヌ・シモン=及川は、ジャック・プレヴェールの論文集を共同監修した他、二つの国際学会においてピエール・ガルニエ、イルス・ガルニエについて発表を行った。熊木淳(研究分担者)は、現代詩とメディアについての国際学会で、詩と企業について発表し、現代における労働と詩の言語との関わりについて考察した。また、連携研究者の前山悠は、ジョルジュ・ペレックの『煙滅』に関する論文集を共同監修し、ウリポと戦後前衛との関わりについても考察した。研究協力者の久保田斉也も、かねてから進めているジャン・ポーランについての研究の成果の一つを論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2019年度に予定されていたメインイベントである国際シンポジウムが延期された。しかし次年度以降、同じ枠組みで発表や議論の場を開催する準備が整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは2020年度中に、当該年度に予定されていた国際シンポジウムに代わる成果発表、議論の場を設ける予定である。その後、その結果を論文集にまとめる予定である。社会状況により、シンポジウムが開催できるか否かが不透明であるため、延期とするか別の手段を考えるか決める必要があると考えている。
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Causes of Carryover |
予定していた国際シンポジウムが次年度以降に延期になったため、招聘研究者の宿泊料などが次年度以降に持ち越されることになった。
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Research Products
(7 results)