2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K02610
|
Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
進藤 久乃 國學院大學, 文学部, 准教授 (40613922)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊木 淳 獨協大学, 外国語学部, 専任講師 (90738618)
菊池 慶子 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (00609886)
MARIANNE SIMON・O 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70447457)
門間 広明 北海学園大学, 法学部, 准教授 (50507100)
前山 悠 学習院大学, 文学部, 助教 (50789443)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 前衛 / 視覚詩 / 日仏の前衛 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、前年度(2019年度)末に実施予定で、新型コロナウィルス感染拡大のために延期となっていた国際シンポジウムを実施することを目指していた。しかし、2020年度も、海外(フランス、アメリカ合衆国)からの研究者を招聘することが難しい状況であったため、国際シンポジウムはまだ実施には至っていない。次年度(2021年度)は、招聘予定であった研究者の講演会を、オンライン上で行うことを予定している。 一方で、研究メンバーそれぞれが、自身が担当している分野についての研究を進め、成果を発表することができた。研究代表者の進藤久乃は、第二次大戦下のシュルレアリスムグループ「ペンを持つ手」のイメージ論、及びグループが発行した雑誌のイラストの役割を考察し、研究論文「占領下のシュルレアリスム「ペンを持つ手」におけるイメージ論の展開と実践」として発表した。 また、研究分担者のマリアンヌ・シモン=及川は、イルゼ・ガルニエの空間詩、及びこの詩人の作品と映画についての論文、"Ilse Garnier (1927-2020), une vie dans l’espace", "L’ecriture scenaristique d’Ilse Garnier: pour une poetique du cine-poeme spatialiste"などを発表した。同じく研究分担者の前山悠は、 "Watanabe Kazuo, Satrape du College de ’Pataphysique"と題する論文を発表し、コレージュ・ド・パタフィジックと日本人研究者の関わりについて考察を深めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度も対面での国際シンポジウムを開催することができず、研究成果を発表し、質疑応答を通じて議論を深めることが困難であった。その一方で、各メンバーの研究は順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き、対面での国際シンポジウムの開催の見通しが困難であるため、招聘予定であった海外の研究者のオンライン講演会を開催することを予定している。また、国際シンポジウムに参加予定であった研究者の論文を集め、研究成果を出版する準備を進めている。
|
Causes of Carryover |
計画していた国際シンポジウムを実施することができなかったため、その費用を次年度に繰り越すことになった。
|
Research Products
(4 results)