2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K02610
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
進藤 久乃 國學院大學, 文学部, 准教授 (40613922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊木 淳 獨協大学, 外国語学部, 専任講師 (90738618)
菊池 慶子 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (00609886)
MARIANNE SIMON・O 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70447457)
門間 広明 北海学園大学, 法学部, 准教授 (50507100)
前山 悠 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 講師 (50789443)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 前衛 / 視覚詩 / 詩とメディア |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2019年度末に予定されていた国際シンポジウム(新型コロナウィルス感染拡大により延期)で招聘予定だったジャン=ピエール・ボビヨ、ガエル・テヴァル両氏のオンライン講演会を計画していた。しかし、感染拡大の中、先方とスケジュールを合わせることが困難であり、再び延期とした。 当該年度は、国際シンポジウムに参加するはずだった研究者の大部分が寄稿する、第二次世界大戦後フランスにおける前衛についての研究成果論文集の準備に充てた。既に大半の論文が完成しており、2022年度中には出版予定である。 なお、2017年末に研究代表者(進藤久乃)が参加した、ナチス占領下フランス語圏雑誌における文化的流通に関する国際シンポジウムの論集が出版された。進藤は、"La Main a plume. Un groupe surrealiste sous l’Occupation"と題する論文を寄稿し、ナチス占領下のフランスでシュルレアリスム活動を展開した「ペンを持つ手」グループの機関誌において、戦前のシュルレアリストのテクスト、デッサンが使われた経緯とその役割を論じた。 また、研究分担者の前山悠は、国際オンラインシンポジウム“Across Borders: ’Pataphysics in a Transmedial and Transnational Perspective”(American Comparative Literature Association)の主催者の一人として参加し、司会も務めた。同じく研究分担者のマリアンヌ・シモン=及川はHelene Campaignolle-Catelと共に、オンライン雑誌Ecriture et image, no 2 ("Lettres, lignes, traces")を監修し、複数の国際学会で研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、予定していたガエル・テヴァルとジャン=ピエール・ボビヨのオンライン講演会を行うことができなかった。 一方で、研究成果論文集の刊行計画は比較的順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に実現できなかったジャン=ピエール・ボビヨ氏とガエル・テヴァル氏によるメディアと詩に関する講演会は、2022年度中には実現させたい。 また、第二次世界大戦後フランスにおける前衛についての研究成果論文集を2022年度中に出版し、これまでの研究成果の総括をする予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度中に計画していた講演会が延期になったため、謝金を次年度に繰越することになった。
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