2019 Fiscal Year Annual Research Report
Changes of body images in Russian postmodern literature in post-soviet era
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17K02623
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Research Institution | Sapporo University |
Principal Investigator |
岩本 和久 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (40289715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越野 剛 東京大学, 大学院人文社会研究科, 助教 (90513242)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外国文学 / 美術史 / ロシア / ポストモダニズム / 身体 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる2019年度は前年度までの研究を踏まえつつ、ロシアの現代アートと文学的想像力の関係を探るため、作家でもあるパーヴェル・ペッペルシテインの活動と、アーティスト集団AES+Fの活動についてのリサーチを行った。特にペッペルシテインの過去から現在までの活動を紹介する個展「風景の枠としての人間」(モスクワの美術館「ガレージ」で開催)、およびAES+Fによるオペラ「トゥーランドット」のためのヴィデオ・アート(ヴォローニャ歌劇場で上演)については現地での視察・調査を行った。この成果については、東京大学で開催されたスラヴ・ユーラシア研究東アジア大会で報告を行った。 また、研究全体の総括として、パネルディスカッション「ロシア・ポストモダニズム文学の身体観」を、早稲田大学で開催された日本ロシア文学会で組織した。このパネルでは日本のポストモダニズム研究をリードしている若手研究者の松下隆志と笹山啓が、それぞれウラジーミル・ソローキンとヴィクトル・ペレーヴィンについて報告し、また研究代表者である岩本和久が上述のパーヴェル・ペッペルシテインについての報告を行った。ここでは書物、全体主義、性といった多様な主題と身体との関わりについて論じられ、様々な伝統的な主題を身体のイメージが貫いている現代ロシア文学の在り方を明らかにすることができた。このパネルディスカッションの内容は、2020年に刊行される『ロシア語ロシア文学研究』に掲載される予定である。
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[Book] The Post-Soviet Politics of Utopia: Language, Fiction and Fantasy in Modern Russia2019
Author(s)
Mikhail Suslov, Per-Arne Bodin, Maria Galina, Maria Engstrom, Muireann Maguire, Andrei Rogatchevski, Anastasia V. Mitrofanova , Viktor Shnirel'man, Ingunn Lunde, Lara Ryazanova-Clarke, Edith W. Clowes, Sofya Khagi, Mark Lipovetsky, Kare Johan Mjor, Sanna Turoma, Go Koshino
Total Pages
362
Publisher
I. B. Tauris
ISBN
9781788317054
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