2018 Fiscal Year Research-status Report
A Crosslinguistic Study of Strong and Clitic Pronouns in Indo-European Languages
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17K02672
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 渉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (90293117)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 曲用パラダイム / 接語代名詞 / 融合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、印欧諸語の代名詞の曲用パラダイムの変異及びロマンス諸語の複他動詞文の非主語項を指示する接語代名詞群のパラダイムの変異を少数の制約 のランキングから導くことである。 本年度は,前年度に提案した制約群に基づいた代名詞のパラダイムの変異の記述をロマンス諸語の複他動詞構文内の接語代名詞群の形態音韻形式(パラダイム)の記述に適用することであったが、予定していた中南米のスペイン語話者からのデータが確保できず、人称/性/数/格の有標性制約と忠実性制約、及び有標性制約の下位階層(マクロロール階層と人称階層/性階層の調和的制約配列、意味役割階層と人称階層の調和的制約配列)から生じる有標性制約群とその局所結合を提案するに留まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
データ(中南米スペイン語の母語話者からのデータ)の収集が予定していたようにできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、予定より遅れている中南米で話されているスペイン語の複他動詞文の接語代名詞群の変異のデータの収集を進めると共に、人称代名詞のパラダイムの変異を動機づけていると思われる有標性以外の要因を同定することにより、収集したパラダイムの分析を進める。
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