2017 Fiscal Year Research-status Report
The Compilation and Expansion of English Speech-acts Corpora and Their Application in English Language Teaching and International Exchanges
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17K02693
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 利彦 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40433792)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 語用論 / 英語教育 / 異文化交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
「英語スピーチアクトコーパス」に関し、2017年8月と2018年3月に英国においてデータ収集を行った。対象スピーチアクトは、Thanking(感謝)、Apologizing(謝罪)、 Requesting(依頼)、 Inviting(招待)、 Complaining(苦情)、 Complimenting(賛辞)、 Offering(申し出)、 Suggesting(提案)の8種類である。調査の実施内容は、(1)記述式回答用紙と録音機器を使用したデータ収集、(2)ロールプレイ(2名1組の会話)のシナリオ作成とそのビデオ撮影によるデータ収集、である。(1)では、対象のスピーチアクトに関しリサーチ参加者にFormal/PoliteとCasual/Friendlyの2種類のポライトネス・レベル分類での対象スピーチアクトの遂行、並びにそれに対する肯定的、否定的な応答の記述と音声録音、そしてそれぞれの回答の言語的特徴の指摘をしてもらった。(2)では、対象のスピーチアクトに関しリサーチ参加者(2名1組)にFormal/Politeのポライトネス・レベルで一つのスピーチアクトにつき2種類の会話のシナリオの作成をしてもらい、その後に会話のビデオ撮影を行った。これら2回の調査で、延べ37名*からデータ収集を行った。(*1回目と2回目でそれぞれ異なるスピーチアクトを扱う記述式回答用紙(A/B)に取り組んでもらい、両方に回答した参加者を含めた合計人数)これらにより、本研究推進のための記述、音声、映像のデータを得た。研究成果発表に向けてこれら言語データの整備と分析を実施中である。「日本の英語教育におけるスピーチアクトとポライトネスの取扱いの現状」並びに「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」に関しても鋭意研究調査を進め、進展をみている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「英語スピーチアクトコーパス」に関して、英国に於いて(1)記述式回答用紙と録音機器を使用した英語スピーチアクトデータの収集、(2)ロールプレイ(2名1組の会話)のシナリオ作成とそのビデオ撮影、を通じて延べ37名から8種類のスピーチアクト関連の言語データ収集を実施した。収集したデータの整備並びに分析を進めて研究成果発表の準備を行っている状況である。 「日本の英語教育におけるスピーチアクトとポライトネスの取扱いの現状」については、中高で英語を指導している方々を対象に本テーマについて紹介すると共に現状調査のリサーチへの参加を依頼する機会を持った。リサーチの実施に向け、より多数の参加者を募るための方策を模索している状況である。 「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」については、既存の英語スピーチアクトコーパスに基づいた教材を使用して、米国の大学との掲示板交流並びに台湾の大学とのサイバー交流に於いて予備的な交流活動を実施した。その結果を踏まえて「教材および教授法の研究・開発」のための方向性を検討している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
「英語スピーチアクトコーパス」に関しては引き続き英語圏に於いて(1)記述式回答用紙と録音機器を使用した英語スピーチアクトデータの収集、(2)ロールプレイ(2名1組の会話)のシナリオ作成とそのビデオ撮影、を通じたデータ収集を行い、コーパスデータ拡充・整備及び分析を進め、研究成果発表を実施して行く方針である。 「日本の英語教育におけるスピーチアクトとポライトネスの取扱いの現状」については、リサーチの実施に向けてより多数の参加者を募るための方策を模索し、まずは少人数対象のパイロット・スタディを実施し、その結果を踏まえて研究を推進して行く方針である。 「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」については、「英語スピーチアクトコーパス」のデータ整備並びに分析、並びに「日本の英語教育におけるスピーチアクトとポライトネスの取扱いの現状」の分野での研究を進めつつ、教材および教授法の研究・開発に進めて行く方針である。海外の研究協力者と連携を取り、引き続き米国の大学との掲示板交流並びに台湾の大学とのサイバー交流に於ける予備的な交流活動を継続して「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於ける教材および教授法の研究・開発」の方向性を模索し研究を進捗させて行く方針である。
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Causes of Carryover |
2018年3月に英国ロンドンで実施したデータ収集活動における予算執行額が予定よりも少なかったことで、次年度使用額が生じた。次年度使用額については英語圏に於けるデータ収集活動とその他のテーマでの研究調査並びに研究成果発表に於いて使用する予定である。
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