2017 Fiscal Year Research-status Report
現代日本語に観察される書体の多様性に関する社会言語学的,音声学的研究
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17K02718
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡田 祥平 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20452401)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 書体 / 音声 / パラ言語情報 / 非言語情報 / フォント / 役割語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,現代日本語の書記言語に観察される書体,フォントの多様性について,音響的特徴の関わりも視野に入れつつ,社会言語学的,ならびに音声学的観点から分析,考察を試みるものである。研究の初年度となる本年度は,研究の枠組みを構築しつつ,分析対象のデータの収集に着手した。 まず,書体,フォントに関する書籍,文献を収集し,関連する知見の(再)確認を行った。その結果,本研究課題と関連する問題意識は,主にデザインやイラスト関係の分野である程度まとめられ,それらの知見が当該分野で活用されていることが判明した。一方で,それらの知見に以下のような課題が残されていることも確認できた。 (1)それらの知見はデザイナーやイラストレーターの「個人的な感覚」によって整理されたものであり,日本語使用者に広く共有されているか否かについては判然としないこと (2)当該分野では,視覚(ビジュアル)情報と書体,フォントの関係性は勿論,音声言語の諸特徴と書体,フォントの関係性についてもある程度まとめられているが,当該分野での「音声言語の諸特徴」が主観的,日常的な表現を用いて記述されているため,当該分野でまとめられている「音声言語の諸特徴」と書体,フォントの関係性の知見の内実について,音声学的な側面からは,詳細が判然としないものも少なくないこと 以上の事実は,現代日本語の書記言語に観察される書体,フォントの多様性を社会言語学的,ならびに音声学的観点から分析,考察するにあたっての貴重な指針となる考えられ,今後の研究に活用していく。 また,上述の作業に並行して,析対象データの収集,整理に着手した。試行的に,バラエティ番組のDVDを対象に,字幕が付与されたいる場面を抽出し,その場面で使用されている書体やフォントの整理を行ったが,【現在までの進捗状況】の項で触れたような事情もあり,今年度については試行段階にとどまっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
諸事情により,分析対象データの収集,整理作業の補助の依頼をお願いする予定であった研究協力・補助者に作業補助の依頼をすることが不可能になった。そのため,分析対象データの収集,整理作業が年度内に完了しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に完了しなかった分析対象データの収集,整理作業を平成30年度の後半に入るまでには完了させ,予定していたることにしたい。また,諸事情により,種々の研究補助をお願いする予定だった研究協力・補助者からの協力を得ることが不可能になったが,可能であれば新たな研究協力・補助者を見出し,当初の研究計画を着実に実行していく環境を作りたい。
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Causes of Carryover |
諸事情により,分析対象データの収集,整理作業の補助の依頼をお願いする予定であった研究協力・補助者に作業の依頼をすることが不可能になった。そのため,研究協力・補助者に支払う予定であった分析対象データの収集,整理の補助作業に対する謝金を支払うことがなかったため,次年度使用額が生じた。 次年度使用額は,本年度予定していたものの実行できなかった分析対象データの収集,整理の補助作業に対する謝金を中心にして,適正に執行していく。
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Research Products
(3 results)