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2021 Fiscal Year Research-status Report

現代日本語に観察される書体の多様性に関する社会言語学的,音声学的研究

Research Project

Project/Area Number 17K02718
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

岡田 祥平  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20452401)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2023-03-31
Keywords書体 / フォント / パラ言語情報 / 非言語情報 / ステレオタイプ / 新用法
Outline of Annual Research Achievements

諸般の事情により補助事業期間延長の申請を行い,昨年度(2020年度)が最終年度になる予定であった本研究課題であるが,昨年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受けた社会情勢の混乱の余波を受け,ほとんど研究を遂行することができなかった(昨年度の実施報告書も参照)。ただ,このたび,COVID-19を理由とした研究期間の延長が認められたため,本年度も本研究課題の遂行をすることが可能になった。
ただ,本年度も依然としてCOVID-19をめぐる社会情勢の混乱は続いた。そのため,本年度の開始時に想定していた形には研究を遂行することが叶わなかった。それでも,2018年度の研究で導き出した,現代日本語の文字言語に観察される多様な書体・フォントが持つと思われる二つの役割・機能(「語用論的な効果を伝える役割・機能」と「パラ言語情報と非言語情報を伝える役割・機能」)の妥当性を確認すべく,研究補助者を雇用し,小規模ながら「発話音声を忠実に文字化したテレビ番組の字幕」の用例データベースの構築することを試みた(ただし,依然として所属機関からは対面作業を伴う研究活動も制限されたことも関係し,本年度の開始時に想定していた数の用例を整理することは叶わなかった)。
そこで,昨年度同様,今年度も,COVID-19の蔓延が終息しない,いわゆる「コロナ禍」の状況でも遂行できる本研究課題に関連した研究活動を模索した。その結果として,上述した用例データベースを作成する際に気付いた,「地雷」(及び「爪痕(を残す)」)という語・表現の意味・用法の拡張について,論文にまとめることができた(岡田祥平「「地雷」小考」『国語語彙史の研究 四十一』和泉書院など)。この研究成果は,前段落で述べたような本研究のまとめの成果を出すための分析に資する視点・観点として活かせる成果と位置付けることができる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

「研究実績の概要」でも述べたように,本年度も依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による影響を受けたため,本年度の開始時に想定していたような研究活動を遂行するすることができなかった。ただ,それような中でも(昨年度と比較し)一定の研究活動を行うことは出来たと思われるため,このような自己点検結果とした。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響は依然として続き,次年度以降もその影響を受け続けるように思われる。ただ,いわゆる「コロナ禍」が数年間続く中で,社会や所属機関も「コロナ禍」における種々の制限が緩和されることが予想される。
そのような見通しのもと,次年度は研究補助者を積極的に雇用し,用例データベースをさらなる拡充し,分析・考察の精緻化を試みたい。

Causes of Carryover

「研究実績の概要」にも書いた通り,本年度も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け,本年度の開始時に想定していたようには研究を進めることができなかった。そのため,本年度の開始時に想定していた形で人件費の執行ができなかった。また,本年度も参加を予定していた各種学会もすべてオンライン開催となり,旅費の支出もなくなった。それゆえ,次年度使用額が生じた次第である。
次年度も依然としてCOVID-19をめぐる動向・情勢が見通せない状況ではあるが,数年間,いわゆる「コロナ禍」が状態が続き,「コロナ禍」においてもどのような研究活動が行えるかの見通しはつくようになってきた。そのような状況を踏まえ,次年度は,次年度は研究補助者を積極的に雇用し,用例データベースをさらなる拡充し,分析・考察の精緻化を試みたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 「爪痕(を残す)」の「新用法」に関する覚書―国語辞典の語釈の変遷の詳細と,岡田祥平(2021)以降の動向―2021

    • Author(s)
      岡田祥平
    • Journal Title

      新潟大学教育学部研究紀要 人文・社会科学編

      Volume: 14(1) Pages: 27-39

    • Open Access
  • [Book] 国語語彙史の研究 四十一2022

    • Author(s)
      国語語彙史研究会
    • Total Pages
      386
    • Publisher
      和泉書院

URL: 

Published: 2022-12-28  

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