2019 Fiscal Year Research-status Report
機能的に対応するが意味的には対応しないサイン表現の日独比較
Project/Area Number |
17K02719
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
西嶋 義憲 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20242539)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | サイン表現 / 機能的に対応 / 意味的に非対応 / 日本語 / ドイツ語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本とドイツの対応する公共空間に設置されている看板などに印字されたサイン表現を利用して、日独でほぼ同一の機能を果たしていると見なされる定型的な言語表現を収集し、その中から意味情報の異なるものを選定し、日独において提供される意味情報がどのように異なるのかを明らかにした上で、その理由を考察しようとするものである。 前年度の平成30年度は、ドイツ語資料を基準に、それと機能的に対応するが、意味情報の異なる日本語表現を収集し、その一部を比較し、論文にまとめ、発表した。 今年度はその枠組みを利用して、さらに比較を続け、なぜ意味情報が異なるのか、その理由の考察にあてた。その成果の一部は、チェコのブルノで開催された国際学会で発表した。また、その内容を論文にまとめ、学会誌に投稿した。現在、審査中である。 現在は、さらに資料の比較を継続し、意味情報の違いという観点から分類を行い、違いの理由を考察している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、意味情報の違いの分類をし、その違いの理由を考察している段階であるが、説明する理由の背景的な根拠を適切に理論づけるのが難しい。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた資料の意味に関する分類の妥当性を検証し、比較を見直す。
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Causes of Carryover |
研究成果の一部を海外の複数の学会で発表するために、旅費および学会参加費を確保していたが、来年度開催する学会で研究成果の発表を行う方が、自身の研究においてより有益と判断し、今年度の学会発表を行わなかったため。残額は次年度の学会発表に係る費用として使用する予定である。
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Research Products
(5 results)