2022 Fiscal Year Annual Research Report
A contrastive study of functionally equivalent, but semantically different sign expressions in Japanese and German
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17K02719
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
西嶋 義憲 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20242539)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サイン表現 / 機能的に対応 / 意味的に非対応 / 当たり前 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本とドイツの対応する公共空間に設置されている看板などに印字されたサイン表現を利用して、日独でほぼ同一の機能を果たしていると見なされる定型的な言語表現をフィールドワークにより収集し、その中から意味情報の異なる表現を選定し、日独において提供される意味情報がどのように異なるのかを明らかにした上で、その理由を考察することにある。 最終年度の令和4年度は、得られた資料の比較を通して、その意味の違いを考察した。その成果の一部は、6月に開催された第27回国際異文化コミュニケーション学会(オンライン)と8月にプラハ(チェコ)で開催された第3回社会言語学国際会議において口頭発表した。異文化コミュニケーション学会では、日本のコンビニやスーパーマーケットの店員が胸元につけている「研修中」「アルバイト」などの名札の機能と意味の分析結果を提出した。社会言語学会議では、自動車の後部に貼り付けてあるステッカーに焦点をあて、その表現の意味と機能の分析結果を論じた。前者については機関誌『Intercultural Communication Studies』に採択され、現在、印刷中である。後者はすでに紀要『金沢大学経済論集』に掲載されている。 また、本研究に関連させ、公共サインの1つである駅や電車などに掲げられているマナーポスターに関する共同研究も行い、国際論文集『Language and Cross-Cultural Communication in Travel and Tourism』の1章として刊行されることになっている。 コロナ禍による3回にわたる期間の延長により、当初の計画どおり、資料が収集でき、適切な分析結果を国際学会で公表することができた。
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Research Products
(7 results)