2019 Fiscal Year Annual Research Report
Extracting the information of syntactic divergence from a Japanese-English parallel corpus and applying the data
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17K02740
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
大矢 政徳 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (60318748)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 依存文法 / 日英語パラレルコーパス / 統語論 / 統語的不一致 / 翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
日英語のパラレルコーパス中の日英語翻訳ペア文から得られる言語学的情報の利用についての研究を進めた。具体的には、以下の論文を発表した。 1. "Structural divergence between root elements in English-Japanese translation pairs" Global Japanese Studies Review, Meiji University 12(1) 107 - 126 2020年3月 2. "A corpus-based investigation of collexemes for active-passive alternation in the English part of an English-Japanese parallel corpus" Proceedings of the 33rd Pacific Asia Conference on Language, Information and Computation 516 - 521 2019年 論文1では、日英語翻訳ペア間の統語的不一致を統合的に記述する際の指針と、それに基づく規則ベースの自動翻訳過程の明示的記述を試みた。論文2では、日英語パラレルコーパス中の英語文をデータとして、個々の動詞が能動態として使用される傾向が強いのかあるいは受動態で使用される傾向が強いのかを、Fisherの正確確率検定を利用して統計的に解明することを試みた。これらの研究を通じて、(1)複数の文の統語的不一致の明示的記述、および(2)コーパスデータの統計的処理についての知見を深めることが可能になった。これは今後の研究、特に令和2年度から科研費により助成されることになっている研究を進めるうえで重要な意義を持っている。
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Research Products
(4 results)