2017 Fiscal Year Research-status Report
An investigation into some expressive functions of pointing in everyday Japanese conversation: A multi-modal conversation-analytic perspective
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17K02760
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
杉浦 秀行 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (70619626)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | データ収集 / 予備的考察 / 文献調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はビデオ録画された会話データを約18時間分保有しているが,本研究では指差しの中で,特定の参与者に向けられた指差し,特に,発話内容と指差しの指示対象(=特定の参与者)が一致していない指差しのケース,という限定した事例を取り上げ,かつそれらのケースを発話行為タイプごとに分類して分析・考察していくゆえに,現在所有するデータに加え、当該年度に4組(4時間分)のデータを新たに録画した. また、当該年度の計画通り、発話行為タイプの中でも,とりわけ申請者の予備的考察で対象とした「語り(story-telling)」に焦点を当てて,データの予備的分析・考察を開始した。予備的考察の成果に基づいて,国際学会の研究発表に応募し,審査の結果2018年夏に研究発表が決まった. また,指差しに係わる過去の先行研究の文献や会話分析・ジェスチャー研究の文献の調査を行なった. さらに,他大学の研究者たちと共同で,指さしについての論文集を編集・出版することを計画し,現在,執筆中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では,20組の会話データの収集を計画していたが,協力者の時間的都合等もあり,なかなか思うように収集できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度に収集できなかった残りの14組分の会話データの収集をしていくことで、研究の遅れを改善していく.
他の研究者たちと共同で,指さしについての論文集を編集・出版することを計画しているので,これらの研究者たちと定期的に会合を持ちながら,研究内容について意見交換したり,国内外の学会でのワークショップ等の企画をしていく.
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Causes of Carryover |
当該年度は、思うようにデータ収集ができず、人件費・謝金の使用額が少なかった。次年度は、当該年度に収集できなかったデータ収集をより計画的に進め、それに従って、人件費・謝金に充てていく。さらに、データの書き起こし、分類等に係る研究協力者への人件費としても使用していく。
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