2018 Fiscal Year Research-status Report
An investigation into some expressive functions of pointing in everyday Japanese conversation: A multi-modal conversation-analytic perspective
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17K02760
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
杉浦 秀行 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (70619626)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 指さし / 相互行為 / マルチモダリティー / 会話分析 / 日本語会話 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度で行ったデータ収集・書き起こし・分類の作業を継続するのと並行し,本研究の目的である指差しの持つ態度表明的機能(非指示的特性)について,発話行為タイプごとに本格的な分析・考察を始めた.また,引き続き文献からの情報収集を行うとともに,分析・考察の一部を国際会話分析学会にて発表した. 他大学の研究者たちと共同で,指差しについての論文集を編集・出版することになり,2019年6月から7月に出版へ向けて,執筆・編集中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度中にデータ収集を終える予定であったが,必要なデータの数が足りないため,2019年度に継続して収集する.それに伴い,データの書き起こし・行為タイプへの分類に関する作業も2018年度に継続して進めていく.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は,指差しの持つ態度表明的機能(非指示的特性)の種類・バリエーションを明らかにすべく,行っているが,その全容を明らかにすることは時間的に困難な可能性が高い.まずは,分析の対象を会話の中で参与者が行う「語り」の中で産出する指差しに焦点を絞って,分析を進めていく.研究の進展が上手くいけば,「語り」以外の発話行為と同期する指さしについても分析をしていく.
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Causes of Carryover |
当該年度までに十分なデータ収集ができず、人件費・謝金の使用額が少なかった。次年度は、当該年度に収集できなかったデータ収集をより計画的に進め、それに従って、人件費・謝金に充てていく。さらに、データの書き起こし、分類等に係る研究協力者への人件費としても使用していく。
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