2019 Fiscal Year Research-status Report
An investigation into some expressive functions of pointing in everyday Japanese conversation: A multi-modal conversation-analytic perspective
Project/Area Number |
17K02760
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
杉浦 秀行 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (70619626)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 指さし / マルチモダリティー / 会話分析 / 日本語 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度に引き続き,指差しの持つ態度表明的機能(非指示的特性)の種類・バリエーションを明らかにすべく,分析の対象を「語り」だけでなく,その他の発話行為タイプに広げて考察を進めていった. また,平成30年度で分析・考察を進めた「語り」の中における指差しの持つ態度表明的機能(非指示的特性)についての成果として,他大学の研究者と共同編集して「指さしと相互行為」という論文集を発刊した. 他方,発話行為タイプごとに指差しの態度表明機能(非指示的特性)を分析・考察するに当たり,データの量が十分でないことから,引き続きデータの収集・書き起こし・分類を行っていった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題の成果の一つとして,論文集の執筆・編集に多くの時間を費やしたため,並行して研究を進めることが難しかった。そのことと関連して、データ収集・分類作業が思うようにはかどらなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は,本研究課題の最終年度として,発話行為タイプごとに指差しの持つ態度表明的機能(非指示的特性)の種類・バリエーションをできるかぎり明らかにすべく,分析・考察を進めていく.また,その成果について,国内外での発表を行うとともに,国際専門誌へ論文を投稿していく.
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Causes of Carryover |
データ収集・分類が思うように進展しなかったため,研究協力者(データ収集)と研究補助者(データ分類)への謝金が余ったこと、国際学会が香港での開催であったため当初の計画よりも出張費用が生じなかったことで余剰金が生じた. これらの余剰金については令和2年度にデータ収集・分類のための研究協力者及び研究補助者への謝金に充てるとともに,所属機関が変更したため,備品(PC)や物品費(図書)に充てる予定である.
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[Book] 指さしと相互行為2019
Author(s)
安井 永子、杉浦 秀行、高梨 克也
Total Pages
272
Publisher
ひつじ書房
ISBN
978-4-89476-973-1