2018 Fiscal Year Research-status Report
1940-1950年代の日本語政策史研究の精緻化に関する緊急調査
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17K02789
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
齋藤 達哉 専修大学, 文学部, 教授 (90321546)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 言語政策 / 国語施策史 / 日本語教育史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、以下のことを実施した。 (1)白河市において、岩淵悦太郎らが1949年に同市で実施した言語調査のことを覚えている人物がいないかの探索調査を行った。そのための材料として、2017年度までの調査で明らかにできた岩淵の業績等を紹介するパンフレットを作成し、白河市立図書館の協力を得て同市民に配布した。(2)釘本久春に関する資料について、新たに発見された手書き原稿の整理を行った。(3)釘本久春と親交のあった70歳代の協力者に対してインタビューを行った(2018年6月15日)。(4)米国ハワイ(ハワイ大学マノア校ハミルトン図書館等)において、釘本久春がハワイ教育会のために執筆した日本語教科書(小学生向け)の調査を実施した(2019年3月4日から3月9日まで)。(5)ハワイ教育会において日本語教科書編纂に携わり、釘本と親交のあった80歳代の元日本語教師に対してインタビューを行った。(6)1965年に釘本の講義を受けた経験を持ち、釘本と親交のあった日系3世の70歳代の協力者にインタビューを行った。 今後は、ハワイでの調査で得られた教科書編纂に関する情報を整理し、論文として発表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー調査については、予定通りに実施することができている。 ハワイでの資料調査は、2018年秋に実施する予定であったが、諸般の事情により2019年3月上旬の実施となった。そのため、ハワイでの資料調査の成果を2019年度内に論文として公表することができなかったが、2029年度上半期には公表する目途がついている。
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Strategy for Future Research Activity |
釘本久春のハワイ教育会向けの日本語教科書編纂は、1966年から1968年にかけての作業であったが、2018年度のハワイでの調査によって、1941年に釘本が関わった日本語教科書編纂との関連性を検証する必要があることが分かった。 本研究は、当初の予定では、2019年度はシンポジウム開催を中心に据えていたが、予定を変更し、2019年度もハワイでの資料調査を実施したい。
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Causes of Carryover |
2019年度にもハワイでの調査の必要性が予測できたため、2018年度の資料購入等を差し控えたために生じたものである。
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