2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K02799
|
Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
飛田 良文 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉所員 (40000418)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 外来語 / 小説 / 表記 / 変化 / 使用例 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引続き、分析のための外来語用例集の作成と修正を行なった。分析の作業効率を上げるため、データ入力項目の見直しと項目集約なども行なった。 そのうち、進行度合いの高い、第二期「大正~昭和戦中期」の文学作品用例集は入力を完了した。(第一期は「明治」、第三期は「昭和戦後」としている) これに加え、第二期分には分類用の見出し入力、原語(日本にどの国の言葉として渡来したかにより、同じ意味の単語でも原語が異なることがある)と原語つづりの調査と入力、見出し単語ごとの年度別・作品別集計を行ない、一覧表を作成した。 平行して第一期明治期の追加入力・修正、および第三期昭和戦後期の用例集作成のための入力を行なった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、研究参加者が直接顔を合わせての打合わせを行えず、円滑な作業がしにくくなった。研究代表者はPC等の操作ができないため、また取り扱う資料の多さや、データの大きさからオンライン会議も難しい。作業を進めるための、意識のすりあわせにも問題があったため、作業責任者の一存で進めていいものか、などの確認にも問題があった。原語つづり入力などについては、戦前の作品などに、そもそも外来語なのかわからない言葉や、外来語らしいが何を表記しているかなどを調べるなど、思いのほか時間を取られた。 また作業補助者に疾病者が出たため、作業が遅れた。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記の遅延理由は会議等の問題を除き、大体の方向性が定まったので、今後はある意味機械的に処理することも可能と思われる。本年度は、第二期大正~昭和戦中期の用例集をもとに、分析研究を行ない、冊子印刷する予定である。
|
Causes of Carryover |
会議や学会に伴う旅費の請求がなかったためと、用例集の印刷費を使用しなかったため。
|