2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Loan Words in 100 Modern Japanese Novels
Project/Area Number |
17K02799
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
飛田 良文 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉所員 (40000418)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外来語 / 近代語 / 小説 / 表記 / 使用例 |
Outline of Annual Research Achievements |
「近代小説100冊における外来語の研究」の成果は、2021年度に終了した「第二期 大正~昭和戦中(1912~1945)」で、大正から昭和戦中にかけて発行された26冊の文学作品から、外来語を採集し、作者作品別・五十音順用例集にまとめたことである。これらの作品の選定基準は、できるだけ「異なる発行年」「異なる作者」「大衆向けの作品」とした。これは外来語が一般の読者に、どのように浸透したかを確認するためである。 用例集では、作中に使われている外来語の語形を「見出し語」とし、検索の便宜から表記のゆれを統合して「統一見出し」という項目を立てた。入力したデータ上では、並べ替えの問題から、この上に「大見出し」を立て、複合語の位置が甚だしく離れないようにしてある(印刷した用例集では「大見出し」は省略した)。また一用例ごとに特定できる範囲で「原語」と「原語つづり」を印刷した。データ上には、この他「語種(和製語・固有名詞など)」「語構成(漢語+オランダ語など)」「意味分類番号」が加わっている。採集に使用した文献名は以下の26冊である。「留女」(T2)「あらくれ」(T4)「雁」(T4)「善心悪心」(T5)「腕くらべ」(T6)「生れ出る悩み」(T7)「恨なき殺人」(T9)「性に眼覚める頃」(T10)「或る男」(T12)「海に生くる人々」(T15)「あゝ玉杯に花うけて」(S2)「伸子」(S3)「蟹工船」(S4)「浅草紅団」(S5)「機械」(S5)「檸檬」(S6)「赤外線男」(S8)「幽霊賊」(S10)「故旧忘れ得べき」(S11)「風立ちぬ」(S13)「恋の手紙」(S14)「新篇・路傍の石」(S16)「海軍」(S18)「麦と兵隊」(S18)「お母ちゃん」(S19)「太陽のない街」(S4)
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