2019 Fiscal Year Research-status Report
The influence of the markedness on native English speakers' and English learners' production and perception of English lexical stress
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17K02828
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
菅原 真理子 同志社大学, 文学部, 教授 (10411050)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語の語強勢位置判断 / 無強勢完全母音のプロミネンス |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、4月~6月にかけて日本人母語話者を対象に、そして7月に米国人留学生を対象に、アンケート調査および対面録音によるデータ収集を行った。日本人母語話者に対しての実験は、英単語の第1強勢付与に関してであり、米国人留学生に対しての実験は、完全母音でありながら、ときとして「無強勢」と捉えられることがある母音(例えばhumaneのhuの母音)のプロミネンスに関してであった。この後者のテーマに関しては、既に2018年度末に学会発表をしており、今回のデータ収集は、その発表に使用したデータにさらに被験者を追加する目的で行われた。夏期休暇中には、アシスタントの学部生たちを雇い、収集した音声データのセグメンテーションを行った。また、年度末には論文執筆を主に行った。執筆した論文は日本語母語話者と韓国語母語話者の英単語における第1強勢付与のパターンの違いを、母語の違いからとらえようとする代表者の一連の研究の一環である。この論文では、今までの論文では扱ってこなかった単一形態素語の第1強勢付与について報告している。そしてその論文は、国際学会Speech Prosody 2020に採用された。この学会は2020年度の5月開催のため、当該論文は2020年度の業績として次年度に提示する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は米国人留学生も日本人母語話者も被験者として募ることができたので、「おおむね順調に進展している」とした。しかし2020年度以降、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、対面での実験が難しくなると考えられる。さらには米国人留学生が日本の大学から姿を消している。よって、2020年度以降はデータ収集の方法など、再検討していかねばならない。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度以降は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、今までと同じように被験者から対面で録音データを収集することができなくなる可能性が高い。よって既存のコーパスに頼るなど、データ収集の方法を再検討していく必要がある。また、現在までに得られたデータを最大限活用できるよう、工夫もしていく予定である。
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Causes of Carryover |
コンピュータを購入しようと考えていたが、コンピュータを購入するに足るだけの費用が残らなかったため、次年度にその分を回して、コンピュータを次年度の予算と合算して購入することにしたため。
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