2021 Fiscal Year Research-status Report
The influence of the markedness on native English speakers' and English learners' production and perception of English lexical stress
Project/Area Number |
17K02828
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
菅原 真理子 同志社大学, 文学部, 教授 (10411050)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 英語の語強勢 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は英語母語話者の「無強勢完全母音」の発話の音響特性に関して、今までに収録した英語母語話者の発話音声ファイルのセグメンテーションを終え、データ解析をして論文として発表する予定であったが、その計画に遅れが生じている。 この英語母語話者の「無強勢完全母音」の発話の音響特性に関しての研究では、「無強勢完全母音」の特性が、焦点に後続する環境、すなわち、文強勢(ピッチアクセント)がなくなる環境において、どう変化するのか、もしくは変化しないのかを探ることを目的としている。「無強勢完全母音」は無強勢なのに母音の質が弱化せず、完全母音の質を維持しているという点で、無強勢弱化母音と強勢母音の中間的なポジションに位置する母音である。このような母音が、文強勢の無い環境、すなわち文の中でのプロミネンスレベルの低い環境において、より無強勢弱化母音に近づいていくのかを、発話音声データに基づいて検証するのが、2021年度の目標であった。 しかしながら、現時点ででは既に収録を終えている英語母語話者の全員分のデータ解析は終了できておらず、一部の話者の発話音声の分析にとどまっている。その一部のデータからは、文強勢の無い環境で「無強勢完全母音」が極端に弱化母音に近づくというような結果は得られてはいない。2022年度も引き続き音声データのセグメンテーションを続け、年度末までにデータ解析を終え、論文としてまとめたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、代表者が所属大学において学科主任を務めていたため、当初の予定通りに研究に時間を割くことができなかった。さらに、コロナ禍のため、海外からの留学生も皆無となり、英語母語話者の発話を録音する実験も行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今までに収録した英語母語話者の発話音声のセグメンテーションを終え、データを解析し、論文にまとめることをできる限り早く終えたいと考えている。
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Causes of Carryover |
2021年度は、コロナ禍のためキャンパス内に留学生が全くおらず、当初予定していた英語母語話者を参加者とした実験が行えなかったため、謝礼金としての執行金額が次年度使用額として生じた。
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