2019 Fiscal Year Research-status Report
外国につながる多言語多文化の子どもたちの教育を担う教師教育プログラムの開発
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17K02849
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
原 瑞穂 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90452036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 了祐 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (80757287)
半田 彩実 青山学院女子短期大学, 現代教養学科, 助教 (10823263)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 複言語複文化の子どもたちの理解 / 多文化共生 / 教職希望学生 / 現職教員 / 教師教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国につながる多様な言語文化背景を持つ子どもたちの教育に対し、教員養成課程で当事者性意識を持ち、培った力量を教職に就いた後も継続して生かし、伸ばしていけるようなサポートも含めた長期的な視座に立つ教師教育プログラムの開発を目的とする。 平成29年度及び平成30年度はそのための実態調査を実施した。 平成29年度は、教育支援に携わった教職志望学生に対してこれまでに実施した認識調査におけるインタビューデータ及び子どもたちへのインタビューデータを整理した。 平成30年度は、教員養成課程での学習内容や教育経験の成果と課題を明らかにした。また、これまでの調査結果を踏まえ、支援者養成の研修や講義をデザイン、実施、評価し、教師教育プログラムの内容等について検討し、国際学会や日本語教育の会合等でその成果と課題について公表し、広く意見を求めた。さらに公立学校における複言語複文化の子どもたちへの教育支援の取り組みや教員研修、教育委員会を中心とした体制作りや学校外機関や地域との連携の取り組みや教員研修等についても、上越地域と類似した地域における先進的な取り組みについて現地を訪問し情報収集を行った。 令和元年度は、修了生等への追跡調査の体制及び内容を見直して新たに調査チームを組織して実施し、教員養成課程での学習内容や教育経験の成果と課題について調査を行った。また、先進的な取り組みを行う地域や学校を訪問し情報収集を行った。これまでの調査結果及び平成30年度に実施した支援者養成の研修や講義を基に、教員養成課程におけるプログラムの内容等について改善を図り、開発を進め、学会等でその成果と課題について公表し、広く意見を求めた。さらに免許状更新講習や教員研修、講演会等の内容にも反映させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
修了生等への追跡調査の体制及び内容を見直して実施するとともに、教師教育プログラムの開発については試行及び検討、現場の視察等による情報収集を実施している。また、内容については教員養成課程に加え、免許状更新講習や教員研修、講演会等、対象者や時数、実施形態において異なる機会においても試行している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度も引き続き修了生等への追跡調査を実施し、教員養成課程での学習内容や教育経験の成果と課題を明らかにする。令和元年度に試行したプログラムのデータ分析を進め、その成果と課題を明らかにする。
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Causes of Carryover |
調査にかかわる旅費、人件費・謝金を予定よりも少なく支出したため。令和二年度に実施する調査および人件費・謝金に使用予定である。
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