2019 Fiscal Year Annual Research Report
The research on development of learning video materials using onomatopoeia for lively care
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17K02857
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
神村 初美 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究領域, プロジェクト非常勤研究員 (80764654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西郡 仁朗 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (20228175)
小平 めぐみ 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 准教授 (00611691)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外国人介護従事者 / 介護の日本語教育 / 介護のオノマトペ / 映像教材 / アプリ教材 / 痛みのオノマトペ / コミュニケーション / 自学自習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、外国人介護人材及び受け入れ側である介護施設の学習支援として、介護のオノマトペを学び、それらを適切に運用するための学習映像教材を開発し、その学習効果を検証するものである。研究は、1年目:介護の基本オノマトペの選定とその場面及び必要条件の解明、2年目:介護のオノマトペの学習映像教材のためのデータベースの構築と検討 、3年目:介護のオノマトペの学習映像教材の試作と評価という3ステップ計画に基づきおおむね順調に進められた。 最終年度は、1)昨年度前倒しで開発した介護のオノマトペを学ぶモバイル学習アプリ「おのまとコ」(以下、「おのまとコ」)の試用試験とデモンストレーション、2.) 研究成果を反映させた研修の実施や研究発表、および論文化である。試用試験はネットでの広報に応じた介護関係者などの45モバイル端末を、デモンストレーションは各学習会場でEPA候補者合計35名を、それぞれ対象とし行った。その結果、①介護のオノマトペ教材に対するニーズは高い、②「おのまとコ」上のビデオは見ているが練習問題はあまりしていないことが分かり、モバイル教材における練習問題の提示の工夫という課題が残された。 本研究全体を通した検証から、「おのまとコ」は、外国人介護人材にとって難易度は高いが、施設利用者との相互理解において必要不可欠な介護のオノマトペを、a)視覚や聴覚を駆使することによって習得しやすくし適切な言語運用に導く、b)介護現場での円滑なコミュニケーションを大きく促進させ外国人介護人材と利用者との心通う「場」を育む、c)介護する側・される側だけでなく、日本人介護職員とのコミュニケーションにも活かされ、外国人介護人材が生き生きと日本の介護現場に参画していく「足場がけ」にも繋がるという意義が確認された。現在「おのまとコ」は予算の関係から「痛みのオノマトペ」のみである。今後、充実を図りたい。
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Remarks |
公益社団法人国際厚生事業団(JICWELS) EPA合格者スキルアップ研修 講師、「報告業務でのより適切な日本語表現について」2020年2月13日(大阪会場:JICA地球ひろば)、2020年2月14日(福岡会場:福岡県中小企業振興センター)
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Research Products
(18 results)