2019 Fiscal Year Annual Research Report
Workshop Development for Collaboratively Reflecting on Teaching JSL
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17K02869
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Research Institution | Yamanashi Gakuin University |
Principal Investigator |
トンプソン 美恵子 (平野美恵子) 山梨学院大学, 経営学部, 特任准教授 (20401606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 孝卿 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授(任期付) (30467063)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ティーチング・ポートフォリオ / KPT / 協働的内省 / 教育理念 / 教師の変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、2018年度に引き続き、1)当該科研でのワークショップに関する研究発表と発信、2)現場の体制を反映させたICT活用型の教師ふり返りワークショップの開催、3)ワークショップの担い手育成のプロセスを検証する調査を行った。 第一に、タイのコンケン大学日本語教育課程における実習生を対象とした初等・中等教育機関でのチームティーチング内省ワークショップ(2017年度実施)を対象とし、実習開始3か月後と9カ月後(実習終了直前)における内省の様相を分析した。本研究は韓国で開催された韓国日語教育学会2019年度冬季国際学術大会(第36回)で報告した。 第二に、2019年9月、上述のフィールドにおいて、初等・中等教育機関でチームティーチングを行う先輩教員と実習生が協働で実践を内省するワークショップを2018年に引き続き行った。実施に際し、2018年度の実施に対する内省のセッションを持ち、また研究代表者と他の現地教師との事前打ち合わせを行なった。これらに基づいた2018年度との実施上の変更は、実習生のICTに対するニーズに応じ、ワークショップにロイロノートを活用したことである。ロイロノートを活用したワークショップの分析については、現在進行中である。 第三に、3年間本科研に関わってきたタイ人教師、日本人教師の認識変容を探るため、2017年から継続的(半期または1年ごと)に作成してきた彼らのTPチャート(教育理念、方針、方法、評価・成果で構成される実践の内省チャート)を活用した内省セッションを行なった。内省セッションでは、彼らに3回分のTPチャートを読み返してもらい、一定して見られる傾向や変化について語ってもらう形をとった。この内省セッションでの発話を分析した結果は、タイ国日本語教育研究会(AJLET)主催第32回年次セミナーで報告した。
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