2020 Fiscal Year Research-status Report
Creation of 'corpus data base' which records what Japanese teachers say in class.
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17K02872
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
藤田 裕一郎 朝日大学, その他部局等, 講師 (30744750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立部 文崇 徳山大学, 経済学部, 准教授 (10724081)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | コーパス / 日本語教育 / 教師研究 / 言語学 / 教室研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、事前計画の大きな変更が余儀なくされた。特に外部機関に依頼しておこなうデータ収集はまったく進めることができなかった。オンライン授業の録音なども検討をおこなったが、これまでの環境が違うことを考え、この計画変更は見送っている。 そのため、2020年度は2回の研究発表をおこない、成果発表による周知活動を進めている。日本語教育学会春季大会においては、「日本語教師発話の分析 ―中級レベル授業と初級レベル授業の比較― 」というタイトルでオンライン発表をした。この発表では、本事業で開発している日本語教師発話コーパスを使い、初級レベルと中級レベル以上の授業で発せられた日本語教師の発話を比較し、教師は初級レベルでの授業よりも中級以上レベルでの授業において、発話が長く、豊かな表現で話していることを実証的に明らかにした。 また秋季開催の日本語教育学会においても、「日本語教師の発話に見られる副詞「ちょっと」の考察」というタイトルでオンライン発表をした。この発表でも、日本語教師発話コーパスを使い、日本語教師の属性によって、副詞「ちょっと」の使用に違いがみられるか調べた。そして、年齢や経験年数で違いは見られないものの、性別によって違いが見られることを実証的に明らかにした。 これらの発表などのアウトリーチ活動により現在、コーパスの利用登録は80名程度と徐々にその数を増やしている。今後の開発したコーパスの利活用を進めていくために、2021年度日本語教育学会春季大会での発表を皮切りに積極的なアウトリーチ活動を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集が思い通りいかなかったこと。、2020年度は遅れを取り戻すべく研究する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、外部機関に出向くことができず、依頼して行うデータ収集ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の状況によるが、外部機関へ出向くことができるようになれば、データ収集依頼を行い、一時停止しているデータ収集を進めたい。 当初50人分のデータを収集予定だったが、現在までのところ約半分に留まっている。当初の計画に近づけるよう、積極的に進めたい。
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Causes of Carryover |
2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大で外部機関に依頼する研究ができなかったため。
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