2017 Fiscal Year Research-status Report
問題解決学習を活用した英語派生接辞指導法の開発と評価
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17K02887
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
森田 光宏 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (30422166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼田 崇作 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (00611807)
阪上 辰也 広島大学, 外国語教育研究センター, 講師 (60512621)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 英語語彙指導 / 派生接辞 / 問題解決型学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
英語語彙力は英語能力の根幹を支えるものであるが,その語彙力を効果的に高めるための方略をどのように指導するかについては,より多くの研究が必要とされている。本研究の目的は,語彙方略指導の中でも特に派生接辞の指導を取り上げ,問題解決型学習と組み合わせることで,より効果的な指導を行う方法を開発することである。平成29年度前半には,種々の文献や資料を収集し,これまでの研究から明らかになっていることをまとめた。このまとめは,外国語教育メディア学会(LET)第57回全国研究大会におけるセミナー「英語語彙指導で考えたいこと:語彙は増やして整理する」の中で取り上げ,問題解決型学習を援用した英語派生接辞の指導の可能性を示すことができた。 パイロット研究の一部としては,日本の中学校で使用されている検定教科書を電子テキスト化し,教科書コーパスを作成した。このコーパスを用いて,派生接辞の種類や数,また,それぞれの派生接辞が付与された語幹についても調査を行い,日本英語学習者が身に付けているであろう派生接辞の知識の質と量について計量的に分析を行った。 平成29年度後半には,パイロット研究を少人数の参加者に対して行い,1)派生接辞知識のオフラインでの測定,2)派生接辞知識のオンラインでの測定,及び,3)問題解決型学習を援用した派生接辞指導の3点について,その内容と手法を確認した。このパイロット研究の結果を基に,上記の3点について改善を行い,平成30度には本実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献・資料調査を基に,パイロット研究まで行い,おおむね計画通りに進んでいる。パイロット研究の結果から,さらに測定や指導について改良を行う必要があるものの,平成30年度には予定通り本実験を行うことができると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度前半にはパイロット研究を再度行い,改良版の測定と指導について確認をする。平成30年度後半には本実験を行う予定である。 平成31年度には,本実験の分析・考察、研究のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
当初予定していた統計解析用ソフトの購入を見合わせ,フリーソフトでの分析を行うこととした。また,学会参加に掛かる旅費等も節約が可能であった。 平成30年度は成果発表を一部前倒して行う予定であるため,旅費等に使用する。
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