2017 Fiscal Year Research-status Report
Applying cognitive linguistics to teaching pragmatics: experimental evidence
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17K02897
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
瀧本 将弘 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30269964)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知言語学 / 概念メタファー / メトニミー / 語用論指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.Productive skill testの開発:丁寧表現を産出しやすい状況下での英語の依頼丁寧表現についての学習者の生産的能力を評価するためのWritten Discourse Completion Testを開発した。英語の依頼表現を使用する20の異なる状況を設定し、それぞれの状況下に相応しい丁寧度を持つ英語の依頼文を的確に使用できるかどうかを試す試験である。 2.Receptive skill testの開発:丁寧表現を産出しやすい状況下での最もふさわしい英語の依頼丁寧表現を特定させ、英語の依頼に纏わる丁寧表現に関する理解力を評価するAcceptability Judgement Testを開発した。英語の依頼表現を使用する20の異なる状況を設定し、それぞれの状況下に相応しい丁寧度を持つ英語の依頼文を的確に特定できるかどうかを試す試験である。 3.英語母語者にWritten Discourse Completion TestとAcceptability Judgement Testにおける解答例を確認並びに訂正をしてもらい、英語母語話者基準データを確立した。この英語母語話者基準データはWritten Discourse Completion Test及びAcceptability Judgement Testの採点時に利用する。 4.現実的空間及び仮想的空間における英語の依頼丁寧度表現を丁寧度に基づき分類し、英語母語話者に確認並びに修正をしてもらった。この分類を基に英語の依頼表現指導教材となるコンピュータソフトの開発を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2017年3月31日に完了した研究課題結果のまとめ並びに公表に時間を費やしたために新たな研究課題に取り組むのが少し遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
1.英語の依頼表現指導教材となるコンピュータソフトの開発。 2.アンケート調査用回答用紙の作成:丁寧度調節に対しての認識の度合や指導の有効性などを参加者に聞き、丁寧度調節に関する学習者の認知過程や理解力を回顧的プロトコル分析を通じて質的に分析するための選択肢形式と自由回答形式の筆記アンケートの開発。 3.インタビュー調査の準備:プロトコル分析を兼ねた筆記アンケートの内容に基づき各実験グループより3名ずつ抽出し、丁寧度調節に対しての認識の度合や指導の有効性などを参加者に聞き、丁寧度調節に関する学習者の理解力を質的に分析するためのインタビュ―調査。
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Causes of Carryover |
2017年3月31日完了の科学研究費課題の研究結果の公表準備や公表自体に時間を費やし、当初の予定より研究計画が遅れたことが原因である。
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