2022 Fiscal Year Annual Research Report
Objective-driven task development for critical thinking and L2 cultural learning
Project/Area Number |
17K02899
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
大野 秀樹 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (40343628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Sheppard Chris 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60350386)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | task / critical thinking / culture / L2 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、既存のディスクリプタの統合とそれに応じた既存のタスクの統合、あらたな項目のCTスキル・態度のタスク作成、マニュアルの強化を主に進めた。以前から予定していた海外からの研究者による講演 (L2タスク測定の新しい指標)、研究代表者・分担者を含む計4名による研究成果シンポジウムは実施することができなかった。
あらたな項目を取り入れたタスクは、交渉を取り入れたタスク、4技能を組み合わせたタスクである。それに応じ、複数の参加者が必要となるタスクも増加している。これらの過程において、これまで扱っていない情緒に関するスキル・態度の側面にも触れた。また、思考の態度を向上させるタスクは、セルフ・モニタリングのスキルと認知バイアスの内容を組み合わせることで、増やすことができた。以前に作成した一部のタスクにおいて、実施困難なものがみられた。その対応として、それらのタスクの内部基準を変更し、それらのディスクリプタも修正した。また、既存のディスクリプタを統合することで、あらたなディスクリプタを作成した。それに応じて、該当タスクの統合も可能となった。この試みにより、複合型タスクが増加した。マニュアルにおいては、主に結論に至るまでの過程の例を強化した。前述のセルフ・モニタリングのスキルと認知バイアスの内容、およびCTの態度を組み合わせたタスクを通し、CTのスキルのみでなく、CTの態度の継続的な向上を示唆する解答例を記載することができた。また、複合型タスクの採点基準を追加し、前述の内部基準が変わったタスクの採点基準を修正した。
本課題で扱うタスクは、一部を除き、特定分野の知識をそれほど必要としないことを前提としている。しかし、最終年度の成果によって、一部のタスクにおいては、特定分野の知識がCTスキル・態度の向上と育成を容易にする可能性があることが判明した。
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