2018 Fiscal Year Research-status Report
On the Learning Effects of Possible Expressions in Modern Chinese-An Empirical Analysis based on Introduction and Data Acquisition
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17K02900
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Research Institution | Atomi University |
Principal Investigator |
安本 真弓 跡見学園女子大学, 文学部, 准教授 (40533576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 泰謙 関西外国語大学, 英語国際学部, 准教授 (70468982)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教授法 / 中国語可能表現 / 可能助動詞 / 可能補語 / 第二言語習得 / 現行インプット / 理解可能なインプット / 可能表現指導法 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度における研究実績としては、おもに次の6点に関する調査データ及び研究成果が得られた。 (1)、前年度に引き続き更なるデータ拡充を図るべく、22名の大学教員(計16大学)のご協力のもと、約1398名の大学生(1年次生から4年次生まで)を対象に学生向け測定テストを実施した。前年度と同様に「可能助動詞のみ」または「可能助動詞と補語」のいずれか一方の測定テストを対象者の習熟度に応じて受験してもらい、被験者の中国語可能表現習得状況に関する測定を行い、有意なデータを得ることができた。(2)、18名の大学教員(計17大学)のご協力を得て、前年度と同様、中国語可能表現を教授する際の指導法及び問題点、ならびに学習者の理解度・定着度が低い項目や内容、教科書に記載されている文法説明や用例に関する問題点などについて、記述式によるアンケート調査を行った。(3)、(1)で得られた結果を集計し(一部未集計のものもある)データの更なる拡充を図るとともに、前年度から継続的に行っている分析及び考察(学習者が中国語可能表現を習得する過程において生じる様々な問題点に対する分析と考察)の検証を行った。(4)、(1)から(3)で得られた分析結果を踏まえつつ、第二言語習得理論及び安本(2009)などの理論的枠組みを取り入れた「理解可能なインプット」による中国語可能表現指導法(試案)を考案した。(5)、安本(研究代表者)及び吉田(研究分担者)が担当する中国語クラス(1年次生から2年次生まで)にて(4)の試案を試験的に導入し、学習者の反応や本試案に関する改善点など、初歩的な実践検証結果を得ることができた。(6)、(1)から(5)までの調査・分析・考察等を通じて得られた知見を研究報告と論文発表の形で発信することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度までの研究計画として予定していた、教科書データの入力・加工及びデータベース化の作業、無記名式測定テストの実施とデータ入力・整理及び分析、「理解可能なインプット」による中国語可能表現教授法の素案作成、(研究代表者及び研究分担者担当クラスにおける)「理解可能なインプット」による教授法の試験的導入及び検証、研究報告及び論文投稿と発表等はおおむね順調に進んだが、学生を対象に大規模的に実施して得られた膨大なデータの入力・整理及び分析がやや遅れている。また教員を対象に実施したアンケートの分析と考察についてはなお初歩段階にあるため、平成31年度以降は学生向け測定テストのデータ及び教員アンケートの分析・考察結果等を踏まえ、「理解可能なインプット」による中国語可能表現教授法の完成度を高めていく。加えて、「理解可能なインプット」による教授法導入後の学習効果を検証するための測定テストと実践検証にご協力頂いた教員に対してアンケート調査を実施し、本研究が提示する教授法の更なるブラシュアップを図っていく。あわせて国内外のセミナー・研究会・学会等で積極的に研究報告を行い、より多くの専門家から幅広くコメントを頂きながら精度の高い中国語可能表現教授法の構築を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成31年度については、次の方針に基づき研究を進める予定である。 (1)データの更なる拡充と分析、研究報告及び論文執筆を行う。前年度に研究代表者と研究分担者が担当する授業で試験的に導入した「理解可能なインプット」について、その改善点を反映させた改良版「理解可能なインプット」による教授法の導入を、可能な限りより多くの大学教員に依頼し、各種データの更なる拡充を図るとともに、新たに得られたデータとこれまでに蓄積したデータとをより包括的に捉えつつ分析・考察を進め、「理解可能なインプット」による教授法の完成度を高めていく。加えて、これまでに得られた新たな知見や研究成果を国内外の学会などで積極的に報告し、関連する分野の研究者から幅広くコメントを頂きながら論文執筆も同時進行で進めていく。 (2)学術雑誌へ積極的に投稿する。上記の分析及び考察により得られた研究成果及び新たな知見を学術論文としてまとめ上げ、本研究内容及び成果をより幅広く発信すべく国内外の学術雑誌に投稿し、中国語教育を中心とする研究分野への貢献を図る。 (3)科研費における総括的な研究報告書を作成する。3年間で行ってきた各種学会における研究発表や投稿論文などを中心に加筆修正し、最終的には総括的な研究報告書を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度実施した学生を対象にした測定テストのデータ入力および、教員を対象にした可能表現指導に関するアンケート調査データの入力などの作業がやや遅れており、差額については入力作業への謝金に充てる予定である。 さらに、次年度に中国語可能表現教授法に関する改良版「理解可能なインプット」による教授法の導入を、可能な限りより多くの大学教員に依頼する計画であり、その謝金にも充てる予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] 〈漢語表可能句式的二語習得情况之分析〉2018
Author(s)
安本 真弓・吉田 泰謙
Organizer
The 26th Annual Conference of International Association of Chinese Linguistics(IACL), University of Wisconsin-Madison, Madison, Wisconsin, USA
Int'l Joint Research
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