2018 Fiscal Year Research-status Report
オーセンティック・マテリアルの選定方法とそれを利用した効果的な英語教授法の構築
Project/Area Number |
17K02915
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
米田 みたか 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (20570724)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Valvona Chris 沖縄キリスト教学院大学, 人文学部, 教授 (40532578)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 英語教育 / 英語教授法 / 教材開発 / オーセンティシティ / シンガポール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、授業で使用する教材に適したオーセンティック・マテリアルの選定とその効果的な使用方法を教える側と学ぶ側の見解や評価を通して考察することである。本研究の調査対象は学習者と英語教員である。昨年度、学習者を対象にしたアンケート調査結果と個人面接・グループ面接を実施し、学習者の立場から明確になった調査結果を研究分担者とともに国際学会にて発表した。これらの研究成果を論文化し投稿をしている。 本年度はもうひとつの対象者である教員に対して調査を実施した。オンラインアンケートは日本語版と英語版を作成し、日本、シンガポール、アメリカ在住の英語教員から回答を得ることができた。その後実施した個人面接でも、これらの3か国の英語教員からオーセンティック・マテリアルを教材として使用しているかどうかを聞き、使用している場合は教材の種類、授業方法、特徴的な工夫などの調査を行った。使用していない場合は、その理由から、オーセンティック・マテリアルを授業で使用することの問題点や課題を明らかにすることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査対象であった学習者と教員の両方のアンケート調査と個人面接を実施し、計画通りに調査を終了した。教員対象調査では、日本とシンガポール在住の教員を対象に研究計画をたてていたが、この二か国以外に、アメリカ在住の英語教員からもアンケートの回答と個人インタビューの協力を得ることができた。これは予定以上のことであり、より広範な調査結果から知見を得ることが期待できる。また、中学、高等学校、高等専門学校、語学専門学校、短期大学、大学の英語教員から調査協力を得られ、幅広い段階における英語教育について見解を調査することができた。これらの調査結果をまとめていく段階である。
|
Strategy for Future Research Activity |
日本、シンガポール、アメリカの3か国の英語教員を対象に行ったアンケート調査と個人インタビューを分析し、オーセンティック・マテリアルの授業での使用の現状と課題を明らかにしていく。教員の意見や評価を研究成果とまとめ、その後、本研究の総括として学習者と教員の両者の見解から浮かび上がってきたオーセンティック・マテリアルの短所や問題点を精査し、教育効果の期待できる「オーセンティック・マテリアルを使用する授業モデル」を発信し、成果物として論文を刊行する予定である。
|
Causes of Carryover |
教員インタビューの音声起こしに費用がかかり、今年度予算内でまとめて分析を行うことが不可能だったため、次年度に行う予定である。
|
Research Products
(2 results)