2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K02923
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
黒田 廉 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (00313578)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 語彙 / CEFR / 独和辞典 / 学習辞典 / 頻度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,CEFR B1レベル対応のドイツ語学習語彙リストを最終的に完成する予定であったが,前年度および新型コロナウイルス感染拡大による遅れから,暫定教材語彙リストを作成することから始めた。 最初に,昨年度教材コーパスから作成した語彙リストについて,コンピュータが適切に処理できない部分(固有名詞や記号の残存,誤変換,分離した状態の分離動詞)をチェックし,手作業で削除あるいは修正を施し,暫定教材語彙リストとした。 次に,リストにある各語の頻度調査を,語彙頻度表をもとに行った。使用したのは,マンハイムのドイツ語研究所(Institut fuer Deutsche Sprache)の語彙リストDeReWo,Jones, R.L./E.Tschirner(2006): A Frequency Dictionary of German. Core vocabulary for learners. London: Routledge,Leipzig大学が公開しているDeutscher Wortschatzの3つである。この過程で,暫定リストにある語彙と頻度表にある語彙の違い(前者には日常生活語彙が多いのに対し後者には少なく,また書き言葉で使用される語が多い,後者には一部俗語,非標準的な語が混じる)が判明した。 なお,在間進他『アクセス独和辞典 第3版』(2010年,三修社)の重要語および用例中の語彙を,暫定リストにある語彙と比較し,2021年に出版された同辞典第4版の使用語彙改善に活かした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度は,新型コロナウイルス感染拡大により,授業等に通常以上の労力と時間を割かざるを得なかったことと研究補助者に十分に業務を依頼できなかったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
CEFRについての研究状況,ドイツ語に関するコーパス分析の動向に関して,情報を収集し,これまでの作業の適切性についていま一度検討する。その上で,必要な修正を加えつつ,CEFR B1レベル対応のドイツ語学習語彙を選定する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大により,研究補助者に作業が十分に依頼できなくなったこと,出張がなくなったこと,それらにより研究の進展が結果的に遅れたため成果報告の作成もなくなったことによる。繰り越し分は,次年度の図書購入,研究補助者の作業,成果報告のために執行予定である。
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Research Products
(1 results)